会場とセキュリティ問題。ウィーン・フィル理事長(楽団長)が会場入りを拒否された件

会場のセキュリティというものは大切な問題で、不審者が入ってこないようにする、ということがその目的ですけれども、テロリストなんかが入ってきて決定的なことが起こってからでは遅い、というわけですね。

その昔、ロシア語通訳の米原万里さんの本を愛読していましたけれど、おもしろいことがどこかに書いてあって、建物の入り口に警備員さんがいて、パスだかなんだか、規定のものを持っていないと入れてくれないときの(そして自分がそれを忘れた時の)対策として一番いいのは、「忘れました」とかいうのではなく「お疲れ様です」ということである、というものでした。

「お疲れ様です」。これは日本独特の表現で、どういう意味?と聞かれたら困っちゃうのですが、関係者っぽい響き、めっちゃしますね。それで入れるで、と言われたら、そうかも、とつい思ってしまうところが面白いですね。しかし、そこにセキュリティはあるのか!!ない。人間の心理というか、そういうところをついた面白いお話だなと思うんですね。セキュリティガバガバだった君ら、流しそうめん食べて出直してこいや!(不必要に厳しいのもどうかと思います)

日本のコンサートホールでも、セキュリティがとんでもなく厳しいところ、あります。そういうところで、あう、パス忘れた、となるととても気まずいことになります。そして往々にしてそれは現実になります。しかし、警備が機能している、という意味ではとても素晴らしいことかと思います。お疲れ様ですでは入れてくれない、とても大切なことです。

先週開催されたウィーン・フィルのサマーナイト・コンサート(会場:シェーンブルン宮殿)では楽団長のフロシャウアーがパスを忘れて入れなかったということで(最終的には誰かに持ってきてもらったか何かで入れたようですご安心ください)、警備が機能している感じがしていいですね。記事を見ると気まずそうにセキュリティの前でスマホをいじって待っている写真もあって、おいおい、俺は団長だぜ?という風を吹かせなかったのもとても心地がよいことではないでしょうか!みんな仕事してますか!仕事、してますね!!

東海地方に、誰であれパスがなければ絶対に入れてくれない、という伝説のホールがありまして、全国それぐらい厳しくてもばちはあたらないと思います。驚異的に治安がいいと言われる日本ではありますけれど、それに甘えてばかりではいけないのだ!

ババーン!(セキュリティ意識が高まった音)

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