久しぶりにこの話題です。あの曲の音が替わりました。ああ、あれね、そう、あれ。
その前に。ジョン・ケージといえば4分33秒。4分33秒といえばジョン・ケージ。世の中ではそんな風に定着しているでしょうか。補足いたしますと、ジョン・ケージという20世紀アメリカの作曲家が書いた「4分33秒」という曲がこの世には存在していて、この曲は3楽章に分かれていますが、演奏者は合計4分33秒の間、音を全く出しません。
はっ?
それが激論を呼び、話題が話題になってSNS上で万バズして(当時はSNSなかったと思います)、なんやこれは!!!となったのですね。
ジョン・ケージは、人々の常識みたいなものをぶっ壊した作曲家だったのです。コンセプトが面白いんであって、実際に音楽を聞いて感動するかどうかと言われたら少し考えちゃうかもしれませんけれど、しかし人が思いもつかなかったようなことを思いつく、発表する、世間が騒ぐ!というのはやはり見事というか、凄いことだなと思います。
そのジョン・ケージが書いた曲で、出来るだけ遅く弾きなさいという指示のあるオルガン作品があります。ピアノは鍵盤を押さえていても振動はやがて止まってしまうのですが、オルガンは空気を送り続ける限り音がとまらないという性質がありますから、それを逆手にとって、延々とゆっくり和音を演奏させる、というものです。
過去の演奏記録では16時間かけたとか、こっちは22時間かかったぞとかあるみたいなんですけれど、ドイツのハルバーシュタットと呼ばれる街にあるとある教会ではなんと2001年から今まで音が延々鳴り続けている。むしろ終演予定時刻は2640年9月4日となっておりまして、いま地上にいる人はその頃には誰も居ない。なんとなれば人類がいるかどうかもわからない。でも、2640年9月4日、音楽が終わる瞬間の日のチケットなら子孫に相続可能という条件付きで2640ユーロで発売されているのです。
そういうロマン溢れる仕掛けとなっております。ほらね、ジョン・ケージに踊らされる我々。墓の下のジョンもにやりと笑っているに違いない。
そのオルガン演奏ですが、昨日、次の音に進みました。第17回目の音変更であった。ということで150人もの人々が集まってその瞬間をエンジョイしたようです。大歓声、ブラボーも出たとのことだそうです。
だめだぞ、拍手は演奏が終わってからだ。


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