普通に発表されていて、えっ、と思いました。
レ・シエクルの次期芸術監督兼音楽監督にアントネッロ・マナコルダが就任したというニュースです。通常のオーケストラというものは指揮者が次々数年~十数年に一度は変わるので、いわゆる次の監督は、、、という話はすっと入ってくるのですが、それがそうはいかないのが古楽系のオーケストラですね。
なぜかというと、古楽系のオーケストラは創設者が指揮者であり、精神的支柱であり、芸術の中心であり、カリスマであり、アルファでありオメガである、とまで言い切ると言いすぎかもしれませんけれど、あのオーケストラはあの人のオーケストラ、という感じなのですね。創設者とは切っても切れない、それが古楽系のオーケストラ。
コンセール・デ・ナシオンならサヴァール、コンツェントゥス・ムジクスならアーノンクール、ピグマリオンならピション、そういう感じです。そしてレ・シエクルならグザヴィエ・ロトでした。古楽系では指揮者の交代はほとんどない、指揮者であり創設者は、亡くなるか舞台にたてなくなるまで指揮し続ける。
指揮者がいなくなればその古楽オーケストラは、活動を続けるも忘れられていく。そういう運命にあると思われがちでした。しかし最近では、そうでもないケースもある。あるいは過去のそういうケースを払拭すべく、とでもいいますか積極的に指揮者が代わっているケースもあります。
指揮者も音楽家たちも人間ですから、つねに関係がいいわけではなく、いいときもあれば悪いときもある。人生山あり谷あり。結婚と同じで、失敗することもある。古楽系のオーケストラの場合もおんなじです。
グザヴィエ・ロトはハラスメントで活動をしばらく停止したあと、世界の指揮台に戻って来ていますが、自身が創設したレ・シエクルには戻って来ていなかった。オーケストラ側として、ロトに戻って来て貰うことも、指揮者不在で進めるのは難しいという判断を下したということですね。
マナコルダがレ・シエクルの監督になって、このあとどのような変化を遂げていくのかは気になるところですし、古楽系も指揮者を変えて、オーケストラそのものとしての存在意義を高めていく、という新しいやり方がうまくいくか。持続可能という昨今はやりの言葉がそこには存在するということになります。
継続的な成功、それが持続を可能にするのです。私も、あなたも、さあ、足を一歩ずつ、前へ!しんどいな、ゼーハゼーハ・・・だがその先にとても美しい景色が待っている!(と信じて)


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