ウィーン国立歌劇場で逮捕劇

ウィーン国立歌劇場では10月29日、「椿姫」が上演される予定だった。しかし開演前に酔っ払った男性客(55歳、ドイツ国籍)が罵詈雑言を他の客?に浴びせるなど、客席で大暴れしたため警察が出動。まず2人の警察がやってきて、男性に自発的に退場するよう促したが言うことを聞かなかったため増員。事件発生から30分後、8人の警察に囲まれ、手足を捕まれて退出させられ、そのまま逮捕。そしてこの男性はウィーン国立歌劇場への入場が禁止されたということだそうです。

OperaWire
Man Arrested at Wiener Staatsoper After Disrupting Performance - OperaWire A 55-year-old was arrested at the Wiener Staatsoper prior to a performance of "La Traviata" on Oct. 29 for disrutping.

大事に至らずとりあえず一安心、でしょうか(すでに大事かも知れませんけれど)

最近美術館で絵画に何かをぶっかけるなどの行為をする活動家がおられるようですけれど(今回の場合は単なる酔っ払った観光客なのかなという印象も受けますけれど)、今後そういう類いの事件がオペラハウスやコンサートホールで起こらないとも言い切れませんね。難しい時代になりました。難しい、だけで片付けてはいけないのでしょうけれど。何が起こるか判らないので、こういう事が起こったときの対応についても考えておかなければいけません。

それにしても、世の中に対して問題意識を持つこと、あるいは主義主張を持つことは大切なことかもしれません。しかし公の場でこういうやり方をしても周りは白けるだけで、共感は得られにくいかもしれません。むしろ逆効果だし、逆効果であればあるほどますます逆上して先鋭化してしまうというよくない循環が起こります。

自己主張についてはやり方については常に考えないといけませんね。自戒を込めて。

コメント

コメントする