ウィーン国立歌劇場管弦楽団コンサートマスターのマスタークラス

昨日はベルリン・フィルの話題。今日はウィーン・フィル系の話題。

ベルリン・フィルの話題は、このブログでもものすごくヒットすることが多く、やっぱりネットの皆様もベルリン・フィルが気になるんだな、ほーんそういうことか。そういうことやぞ、と、ヒットのたび思うわけです。

ベルリン・フィルそしてウィーン・フィル、この二大巨頭に関しては常に日本でも高い関心がある、そのように感じます。これがコンセルトヘボウやライプツィヒやニューヨークだとこんなにヒットするか、いやない(反語)ということになり、不思議なことだと思います。この差は一体何なんだろうね。何なのでしょう。やっぱりベルリンとウィーンは特別。

ほんで今日はウィーン関係の話題ですね。ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに2022年10月に就任したヤメン・サーディは、イスラエル出身のパレスチナ人。いわゆるウィーン出身でもオーストリア出身でも、ドイツ語圏出身でも、なんとなればヨーロッパ出身でもない、という、これまでに全くなかった存在なわけです。保守的と言われるウィーンも確実に変わっている、それを端的に示しているわけだ、

ヤメン・サーディのウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターとしての試用期間は、今年の2月の投票で無事に賛成多数で終了していて、現在は正式なコンサートマスターになっています。

ウィーン・フィルのサイトにも、まだ正式なフィルハーモニー協会員ちゃうで、という脚注付きですが、コンサートマスターとして名前が点灯した。これからが非常に楽しみである、という言葉がこれほどふさわしい人もいない。

ヤメン・サーディは11歳からウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団という、バレンボイムとエドワード・サイードが創立したオーケストラで演奏し、17歳からコンサートマスターを務めていた。そして25歳でウィーンへ。いま27歳。つまり子どもの頃からのオーケストラのプロフェッショナル。本人いわく、10歳の時にバレンボイムに入りたいと言ったが若すぎるという理由でダメだったが翌年には入団していたというとんでもない存在だ。

そんなヤメン・サーディは再来月末から初の日本ツアーを実施します(ツアー一覧はこちら)。今回のツアー、関東では1公演だけ、立川のたましんRISURUホールで演奏するわけですが、それとは別途、7月4日(木)にめぐろパーシモンホールでマスタークラス&ディスカッションを東京国際ヴァイオリン協会にご主催いただき、開催することになりました。

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ヤメン・サーディは日本の若い才能たちをどう教える?さらにディスカッションもあるということで、ヤメン・サーディというヴァイオリニストの作り方・なぜヴァイオリニストのヤメン・サーディが生まれたのかがわかる!かなり貴重めのイベントですので、将来はヨーロッパのオーケストラで演奏したいと願う若者、あるいは、うちの子どうしたら上手に楽器を弾けるようになるのか。日本人でもウィーンで活躍できるかしら。そのようなお悩みをお持ちの親御さんはぜひご来場いただき、聞いて、納得して、今後に活かしていただきたいと思います。

チケットはチケットぴあで販売していますし、弊社にメールでお問い合わせ頂いてもOK。

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