キリル・ペトレンコ、デンマークのレオニー・ソニング音楽賞を受賞。賞金約2300万円全額をウクライナ支援のため寄付

デンマーク最高の音楽賞、レオニー・ソニング音楽賞の今年の受賞者はベルリン・フィルの指揮者キリル・ペトレンコ。6月13日にコペンハーゲンで記念コンサート(演奏されたのはメンデルスゾーンの《フィンガルの洞窟》、シューマンのピアノ協奏曲(ピアノ独奏:ポリーナ・オセチンスカヤ)、そしてR.シュトラウス《ツァラトゥストラはかく語りき》)と受賞式が行われ、デンマーク国王フレデリック10世より、賞が授与されました。

賞金は100万デンマーク・クローネ。日本円にしておよそ2300万円ぐらい。これをもらって、ヒャッホウ!何に使う?ゴーユーしようぜ!とか考えるのではなく、すっ、と全額ウクライナ支援のために寄付したとのことで、とても素晴らしいことです。称賛の声が巻き起こっております。

もちろん、人の考えは同じではありません。様々な考え方がありますから「賞金をもらったら寄付すべき」などといった無言の圧がかかること、あるいはそのような期待をすることは明確に間違っていますのでそこは注意深くなければなりません。キリル・ペトレンコは全額を、ウクライナの支援団体に寄付すると決めて実行した、ただその事実だけがここにあります。

「ウクライナの主要なオペラハウス、博物館、文化施設、そのほかのインフラの再建のために寄付する。音楽の力、芸術とは希望、そして未来への信念の源泉でもあることを改めて実感させてくれた」とスピーチで語ったそうです。

2300万円なんて(広汎な文化事業への寄付としては)ちっぽけな金額かもしれませんけれど、このような行動がインパクトを与え、ウクライナへのさざなみのように支援の輪が改めて広まっていくことを期待したいですし、ロシア人(ウクライナ地方にもルーツがあるとはいえ)である人物がウクライナへの支援をするということの勇気、その意味についても考えなければならないと思います。

素晴らしい。

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