ブロムシュテット、今週末のスウェーデン放送響をキャンセル

先日サンフランシスコ交響楽団の2,3日目をキャンセルした98歳のヘルベルト・ブロムシュテット。今週29,30とストックホルムのスウェーデン放送響を指揮することになっていましたけれども、休息が必要という医師のアドバイスに従って、出演が取りやめになりました。

代役は、スウェーデン在住でありスウェーデン王立歌劇場の音楽監督であるアメリカ人指揮者アラン・ギルバート。演目はマーラーの9番で変わらず。7月18日にはバンベルクで99歳の誕生日を祝うコンサートが企画されていて(ブロムシュテットは7月11日うまれ)、これに関しては引き続き出演の予定とのことです。

人は何のためにブロムシュテットを聴きいくのか。「舞台上で何かが起こるのではないかというエンタメとして消費しているのではないか」という疑問、あるいは「全盛期をとうに過ぎた人物を崇拝するのはおかしなことだ」などとどこかの掲示板で提起されていましたが、これに関しては本人および関係者各位の願い、などとも関わってくることですし、軽々しく「もうやめようよ」などと外野の人間が口を出すべきことではないのかもしれません。

指揮台に立つこと、それがご本人の希望であり、それを周りのプロフェッショナルたちがOKし、聴衆が集まっている。ただそれだけであってそれ以上でもそれ以下でもない。人間とは何か、老いとは何か。心を動かされる演奏とは何なのか。

日本には大野一雄というダンサーがいました(1906-2010、103歳没)。100歳を超えてなお舞台に立ち続けた伝説的な人物ですね。立つのが難しくなると座ったまま、這ってでも踊り続けました。芸術に生きるということの意味というか、パフォーマーとはなんなのか、ということを考えさせられます。

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