スイス人のフィリップ・ジョルダンは2020年にウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任しました。ウィーン国立歌劇場っていうのは、小澤征爾も音楽監督を務めた場所で、世界有数の歌劇場の一つでありますが、音楽監督が定着しないということでも知られている。
あのカラヤン、あのアバド、あのマゼールでさえさっさと出て行き、神様のように怖いベーム先生だって幸せな時代を過ごしたのかどうか、それは全わからない。麻婆豆腐と辣油とかそういう名前のユダヤ人交響曲作曲家も10年務めたのち辞めざるを得なかった。回りくどい言い方をしていますがマーラーっていう名前を出したいだけですのでよろしくお願いいたします。
フィリップ・ジョルダンは2025年までの契約がまだ残っていると言うことなんで任期の半分以上を残しての退任確定、しかも2020年からコロナでしばらく劇場は閉まっていたので、実質的にはさらに短い活動しか出来ていなかったが、早いな、と言うことになります。
https://www.diapasonmag.fr/a-la-une/philippe-jordan-quittera-lopera-de-vienne-des-2025-30518.html
https://apa.at/news/musikdirektor-philippe-jordan-verlaesst-2025-die-staatsoper/
ジョルダン的には演出とかそういうのに対して不満がある、みたいなことも書かれていますね。いわゆるひとつの業界用語であるところの「レジーテアター」っていう、“もともとの脚本を完全に無視した強引な解釈による新演出”がムカつくやろっていうことみたいですね。それは完全に同意。レジーテアター滅びろ。まじで。
失礼いたしました。なお国立歌劇場の総歳ボグダン・ロシュチッチは「本人は契約延長を強く望んでいたが、別の事情で延長ができなかった。彼の発言についてはこれ以上コメントしたくはない。それはオペラ座の利益にも、フィリップ・ジョルダンの利益にもならないだろう」と、かなり攻撃的ともとれるコメントであります。
つまり、フィリップ・ジョルダンは出て行くのではなく、追い出されるっていうことになるのか。真相がどこにあるのかは我々外野にはわからないし、もしかすると当の本人たちもわかっていないのかもしれない。《伏魔殿》ウィーン国立歌劇場の名にふさわしいドタバタではないか!!ババーン!!
こんなんわけわからん、ただただ当惑しますわ。というわけで本日の一曲をどうぞ。「当惑したナイチンゲール」でいきり立った心を鎮めてください。この曲全部聞いたら2時間以上かかるんですよ、っていうところにまずバチクソ当惑してください。
レブレヒトのブログではさっそく、次の音楽監督はだれがええのん??っていうことがコメント欄で言われ始めていて、ティーレマンとかクルレンツィス、ガッティ、シャイー、ムーティなんかの名前が挙がっています。
ペトレンコっていう線はないのか。カラヤンだって両方やってたやん。おや、ミヒャエル・レヴィン(ペトレンコが所属するウィーンの辣腕エージェント)がウォーミングアップを始めたようだ。
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