1951年に創設された若き指揮者のためのブザンソン国際コンクールは、日本でもよく知られたコンクールです。最近では山田和樹や沖澤のどかが優勝していて、なによりも1959年、バイク片手に船でフランスに乗り込んでいった小澤征爾の話は今読んでもバチクソに面白いので、この本は必ず読むことをお薦めしたい。
若者は無茶をしてほしい。こういう無茶ならなおさら歓迎だ!
でもね、成人式で酔って暴れるとか、スクーターで校舎の4階まで階段を駆け上がるとか、金属バットで右から左まで全部廊下のガラス割るとか、体育館の裏でアンパンやるとかはやめなね(昭和世代です)。
このコンクールは1951年から1993年までは毎年開催、その後は2年に一度の開催で、前回2021年は優勝者なし、2019年が沖澤のどか、なので4年振りの優勝者ということになります。とても喜ばしいことだ。
Un Français remporte le concours international de chefs d’orchestre de Besançon – Radio Classique
https://www.radioclassique.fr/classique/recompenses/un-francais-remporte-le-concours-international-de-chefs-dorchestre-de-besancon/
優勝したのはフランス出身のスワン・ヴァン・ラシェム、25歳。Swann Van Rechem(1998- )見慣れないスペルですけどニュースでアナウンサーがこう読んでたから多分あってると思いますがね。なおご両親はオランダの方とあるので、オランダのお名前ですね。なるほど、それならわかるわかる。オランダ語は「ヴァン」だね、ヴァン・ゴッホだね。たぶん彼はオランダ語も話せるって事だ。将来コンセルトヘボウに呼ばれても問題なしだ。ダンキューヴェル(ありがとうっていう意味のオランダ語)。
先月私は20年振りぐらいにスキポール空港に行き、シャルル・ド・ゴール空港から帰国したばかりなだけに(オランダ→フランス)、親近感を覚える動きだ!!ものすごく強引なこじつけで申し訳ございません。
リール音楽院でピアノを学び、11歳の時に両親と同じ打楽器に転向とあるので音楽一家ですね。パリ国立高等音楽院、それからアムステルダム音楽院で学び、いまはワイマール音楽院で修士課程に在籍中。今回は優勝しただけでなく聴衆賞とオーケストラ賞も受賞した。
フランス人が優勝するのは2005年のリオネル・ブランギエ以降18年振り。めでたい。今夜はシャンパンを開けようぜ!(※シャンメリー可)
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