新しいヴァイオリンのミュートCOMOSONO

楽器の悩みというのはいろいろあって、その悩みの筆頭に来るのが、音が出ること、ですね。はっ?と思ったあなたは正しい。直感的には。音が出ることが悩みって音を出す事が楽器の目的なのだからなんと矛盾した物言いか。

しかし実際にはその通りなのです。音が出ることが悩みのタネなのです。うるさいんですよ。同じ部屋にいる人、同じ建物にいる人にとっては、とりわけ練習しているときの音は、ノイズなのです。練習ってゆっくり細かくやることも多いですし、繰り返し繰り返しということもあるので、もう勘弁してくれよ!ということになるのです。むかし殺人事件に発展したことさえありました。

なので、様々工夫が凝られされてきましたが21世紀のいまなお、音楽家たちは防音室を作り、防音された練習場所を探すのです。とはいえ常にそういう場所が確保できるわけでもない。そういうわけでサイレント系の楽器も開発されてきました。ある程度は解決しました。しかしサイレント系の楽器はやはり本来の楽器とは違いますし、ピアノの場合はサイレントでもけっこう打鍵音がするんですね。カタカタ・・・・カタカタ・・・。完全には解決されない。これで壁ドンされたという話も時々聞きます。とくに夜は周りの音も静かになりますから、余計気になるかもしれません。

楽器演奏には様々な悩みが付随する、そのうちの一つが音が出ることである、そう理解して頂ければOK。

リアルなヴァイオリンにも音を小さくするための小道具がありまして、それがミュートと呼ばれるものです。ゴムで出来ていることが多く、駒(ブリッジ)と呼ばれる弦を支えている場所にそのゴムをちょんと挟むと、振動が抑えられ音が小さくなる。このミュートしたときの音がけっこうかわいらしくて私は密かにとんでもなく好きなのですが、ミュートにもさまざまあって、Eみたいな形をしたどでかいやつ、まん丸なあいつなど、工夫が凝らされてきたわけです。ホテルでの練習もミュートを使った方がいい。

今朝目にしたのはヴァイオリンのための新しいミュート。どうやらもう日本でも手に入るようなのですが新しく開発されたミュートというのが、ブリッジの上に差し込むのではなく、下に入れて挟み込むというタイプのCOMOSONO Silenceというもの。上の写真のやつですね。なんと、史上初みたいなことが書かれていて、いままで誰も思いつかなかったんですね、意外ですね面白いですね。

これによってスルポンティチェッロも出来る!(ブリッジの近くで弓を動かす=特殊な金属っぽい音が出る)挟み込む力もネジで調節できるようなので、たぶんちょっと強く締めれば音もさらに小さく鳴るのでしょう。あまり締めすぎると木が潰れそうなの気もするので注意されたし、でしょうか。

アナログな楽器にはアナログで対応。これですね。デジタル全盛の時代にもアナログが便利、というのはなんだかそれだけでとても気持ちの良いことです。

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