カナダ出身の大テノール、ミヒャエル・シャーデ、英語読みするならマイケル・シェイド。日本ではドイツ語読みが定着しているのは、両親がドイツ人だからということがまず第一。ジュネーヴ生まれで幼少期はドイツ育ちです。12歳からカナダへ。とはいえオーストリアの宮廷歌手の称号も得ており、ウィーン国立歌劇場をはじめ、ドイツ語圏の歌劇場で活躍をしているというようなイメージもあり、国籍はカナダだけれど、英語ではなくドイツ読みがしっくりくる印象。
蛇足ですが日本では英語圏のアーティストよりもドイツ語圏のアーティストのほうが基本的には高い評価を受ける、聴衆の期待値がなんとなく高まるということもあり(なおこれはヨーロッパでもその傾向があると聞いたことがあります)、ドイツ語読みで行くのが、その意味でもいいのかもしれません。
そのミヒャエル・シャーデがオーストリアで自転車に乗っていて暴行被害にあいました。
自転車に乗っていたシャーデ。車がシャーデの行く手を塞ぐように割り込んできたので、文句を言ったら運転手が出てきてシャーデを殴った、運転手は逃走しようとしたが、現場にいた目撃者30人ほどがそれを阻止、警察に様々な動画が提出されたということだそうです。
著名テノール歌手と暴行事件というと、東京でオヤジ狩りにあったルネ・コロ事件というのが昔ありましたが、それとはやや性質が違いますか。あれは98年で、ナイフを持った少年5人に囲まれて財布を奪われたという話でした。
不快なことが起こるとつい何かを言いたくもなりますが、暴力を振るわれてしまっては元も子もないと思うチキンな私は、そのような時も声を荒げることはないのではないか、と思ってしまいます。とはいえやられっぱなしというのもよくはないですし、バランスをとる、うまく切り抜けていく、ということもまた大切かもしれません。
ミヒャエル・シャーデは屈強そうな見た目なだけに、シャーデに殴りかかるとか、血の気の多い人だな!と思います。なお、シャーデはこの事件にも関わらず、明日(つまり今日)は舞台に立つと言っており、また犯人を特定して吊るし上げるようなことはしないとも言っており、そのあたりもまたバランスとか良識、でしょうか。
とはいえこのネット社会の恐ろしさとかそういのがあって、本人はそう言っても、悪意をもって特定をする人もいるかもしれずで、なかなか声をあげることも難しい時代だと思いますね。


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