メトロポリタン歌劇場に66年務めた女性ヴィオラ奏者が89歳で引退

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場でなんと66年間もヴィオラ奏者を務めた女性、マリリン・ストロー(89)が引退したというニュースを目にしました。えっ。

前回メトロポリタン歌劇場管弦楽団が来日した際に、お歳を召した団員さんがおられるようだ!と思って遠くから拝見しておりましたが、おそらくこの方だったのではないかと想像しています。

ちょっとまって66年ってどういうことって思いますね。オーケストラのサイトによれば1960年に入団したそうです。とてつもない話ですね。23歳の頃からずーっとメトロポリタン歌劇場のピットで演奏を続けてきたということですね。1956年にジュリアード音楽院に入学。ヴァイオリンで入学したが途中からヴィオラに転向。

どれだけ凄いんでしょうか。66年もの間ピットで演奏を続けた彼女も、そして彼女の在籍を認めていた歌劇場もすごい。もはや伝説。オーケストラって基本的には65とかで引退じゃないの?とか思いますが、調べますとどうやらアメリカのオーケストラの場合、本人の意志や演奏能力などを踏まえて判断するところもあるようだ、ということがおぼろげに判ってきました。もしお詳しい方が居られたら教えていただけますと幸いです。

ぱぱっと調べた感じ、そうはいっても史上最高齢だったのではないか、とすら思いますがどうなのでしょうか(音を出さないので高齢でも活動が可能な指揮者は除いてください。そもそも指揮者はオーケストラの団員ではないですけれど)。少なくともメトロポリタン歌劇場管弦楽団では史上最長の在籍年数だったようです。

なお、ハープ奏者を除けば、彼女がメトロポリタン歌劇場で固定の職を得た最初の女性だったそうで(ハープ奏者を除くっていうのは、ハープはもともと女性奏者が多かったから、ハープだけは女性演奏家が社会的に早くから認められていた、という理由があります)、またオーケストラ史上初のカナダ人でもあったそうです。

ここに去年10月のインタビュー動画があります。印象的だったボエームは?という質問に、パヴァロッティとクラバー、と応えていて、くうーー!!素晴らしいご体験をされてきたのだろうな。クライバーがメトでボエームを振ったのはメトデビューの1988年。このときすでに彼女は28年間メトで弾いていたベテランだったのです。

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