パリのフィルハーモニーで来年3月に開催される女性指揮者のためのコンクール、第3回「ラ・マエストラ」は9月7日が募集締切り

多様化する社会。女性指揮者のためのコンクール、「ラ・マエストラ」は第三回目のコンクールを来年の3月に開催する。現在その参加者を募集していて、締め切りは9月7日まで。

LA MAESTRA
https://lamaestra-paris.com/

スポーツは男性、女性とわけてやるもの、だが芸術は性別関係なくやるもの。昔っからそうですよね。じゃあなんでわざわざ女性のためだけのコンクールを作るんですかね。というと、まだまだ女性指揮者はあまりにも少ないから、というのが現状としてあって、それをどげんかせんといけん、ということなんだと思うんですよ。

女性のオーケストラ奏者の割合は十分に高まっている。ソリストに関しても多くの女性が活躍している。だが指揮者はダメだ。まだまだだ。だから、パリを代表する銀ピカホール、いや、銀ビカホール、ギラギラのあいつ、フィルハーモニー・ド・パリが、立ち上がった!!パリ・モーツァルト管弦楽団とともに!!ババーン!!

現実問題として、2018年、世界のオーケストラのうち女性指揮者が登用されているのは4.3%のみ、2022年で8%。フランスの常設オーケストラを率いる女性指揮者は2019年2.7%、2022年10.8%。爆発的な増加であると言うことは可能だが、まだまだ足らんちゅうことです。

指揮者コンクールの審査委員も男性がほとんどだよね、ということで、このコンクールでは審査委員も女性が多めだ。そう、となると全員が思い浮かべるであろうお名前、それが、、、、マリン・オルソップ。第1回(2020)と第2回(2022)の審査委員を務めたよ。それから知る人ぞ知る裏方の大物、デボラ・ボーダ(NYフィルCEO)!!オーイエー!

そして今回の審査委員長は、ナタリー・シュトゥッツマン。地元フランスを代表する女性指揮者として大活躍中の人物だ。加えてアメリカの愉快なじいちゃんレナード・スラトキン、ウクライナのキリル・カラビッツなんかも審査委員だよ。

年齢制限のないこのコンクールは全世界から注目されていて、なんと1、2回目ともにコロナの最中にもかかわらず200名を超す応募があったのだとか。てか2020年の9月に一回目の開催をしてたんですね。コロナ大全盛期だったのによくやれましたね。

さあ日本の女性指揮者たちも立ち上がって、ラ・マエストラへ!ラ・マエストラ、言葉の響きもいい。レストランの名前だったらきっとバチグンに美味いパスタが出てくるに違いない。ロブスター使ったのが食べたいかな・・・そうだ、「すかんぴん空回りかっぽれ団十郎」お願いしますね(何のことか判らない方はググってください)。

ナタリー・シュトゥッツマンとも交流が出来るまたとないチャンス。銀ビカ・ギラギラのフィルハーモニー・ド・パリの舞台に立てる。あなたの人生のハイライトがここに!

コメント

コメント一覧 (1件)

  • いつも楽しく読ませていただいております。指揮者コンクールはとても楽しみですね。
    既にご存知かもしれませんが、もうすぐハンガリーで、あのフリッチャイの名前を冠した指揮者コンクールがあるみたいです。第一回らしいので、新設のコンクールでしょうか。

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