今夜の戴冠式で指揮するクラシック音楽の指揮者は誰で、演奏される音楽はどういう作品なのかを誰にでも判るように超簡潔に紹介します。

みなさんは楽しいことはお好きですか。私は大好物です。

もう待ちきれないぜ!早くこんや7時になんねーかな!・・・・・・と思っている。

なんつって書くと言い過ぎっすか。しかし今夜7時からは西欧諸国にとって歴史的に重要な瞬間であり、世界史の教科書にさっそく来年度から書き加えられるに違いない出来事が起こるのであります!!・・・と、世界史の成績が悪めだった私が書いています。間違ったことも書くかもしれないけど、そんなときは笑って許しておくんなせえ。そっと間違いを指摘してもらえると、静かに喜ぶと思うよ。

ほんでなんなの?っていう察しの悪い方のためにお教えいたしますと、王様が王冠を頂く、いわゆる一つの戴冠式が行われるんですよね。イギリスの新国王、チャールズIII世ぃぃぃいい!!なんと70年ぶりの戴冠式だってさ。ヒューヒュー!!

昨日の夜、車の中で長男に「さんせい」って言われるまで三世だなんて知らなかったなあ。しかしこれからのイギリスの象徴として活躍されるわけで、庶民にはまったく計り知れぬ重責をお務めになるわけです。ママに負けぬ立派な王様になってほしい。そして世界の平和と繁栄を願いたい。イギリスの二枚舌、いい格好しつつ心の中ではイギリスと自分さえ良ければそれでいいよ、っていう二枚舌はやめにして、ワールドワイドな喜びが生まれることを真剣に願いたいです。うむむ、にっくきイギリスめ!!!(憎しみは憎しみしか生みません)

日本時間の今夜7時から、ロンドンでは午前11時から戴冠式が始まるわけですけれど、戴冠式には音楽がつきもの。誰が何を演奏するのかっていうのは、王室のサイトとかに詳しく書いてありますので、好事家の皆様は以下とかをご覧頂ければと思うのですけれど、

Coronation Music at Westminster Abbey – The Royal Family
https://www.royal.uk/news-and-activity/2023-02-23/coronation-music-at-westminster-abbey

Charles’s Coronation: what music is likely to be played at the coronation of King Charles III? – Classical Music
https://www.classical-music.com/features/articles/prince-charles-coronation-music/

このブログではかいつまんでクラシック音楽系に絞って簡単&簡潔にお話をしてみたい。はしょりすぎてわからないぜ、っていう方はぜひ上のURLへGOして頂ければ。

大物指揮者2名(もちろんイギリス人)が参加することをまずはお伝えしたい。一人はサー・ジョン・エリオット・ガーディナー(1943- )。古楽と呼ばれるジャンルでイギリスを、そして世界を牽引してきたラスボス的おじいちゃん指揮者で、クッパより偉大だ。チャールズIII世とも関係が長く、深い。と聞けば、ごく当然の人選であると言って差し支えございませんでしょう。ガーディナーが語っているところによりますとチャールズIII世から直々にウィンザー城に呼ばれ、ごっついジンつき豪華ディナーとともに相談を受けたそうです。ガーディナーは国王が到着する前に、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとモンテヴェルディ合唱団とともに演奏をすることになっている。

そしてもう一人の指揮者がサー・アントニオ・パッパーノ(1959- )。パッパーノは英国の、むしろ世界の最高峰のオペラハウスの一つ「ロイヤル・オペラ」の音楽監督を2002年から20年以上にわたって務めているとてつもない人物であるからして、これまた実に正しい選択肢でありましょう。指揮するのはイギリスのオールスターというか、特別に編成された戴冠式オーケストラ。なお、何度も言ってますがパッパーノってお名前は実にイタリアーンではあるものの、イタリア系の両親を持ちイギリスに生まれた「イギリスの」指揮者です。

「いやなんで私じゃないんだ!」とぶーたれている指揮者も何人かおられるのではないかと思いますけれど、そこんところの調整はチャールズIII世、実に苦労をなさったのであろうと想像が出来るわけです。こちらを立てるとあちらが立たぬ。喜びと感謝の声が聞こえる一方で怨嗟の声もうずまく。このように統治とは実に困難を伴うのだ。ごめんねガラガラ君。

演奏されるのはウィリアム・バード(1543-1623)、ジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685-1759)、エドワード・エルガー(1857-1934)、ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)、チャールズ・ヒューバート・パリー(1848-1918)、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)など英国を代表する作曲家たちの音楽。また世界的メガヒット・ミュージカル「オペラ座の怪人」を作曲したアンドルー・ロイド・ウェバー(1948- )ほか11名が新たに委嘱を受け新曲を書いたということであります。

王の豪華な衣装、豪奢な客席の人々、そしてイギリスの威信をかけた無敵の音楽陣が生み出す音楽にも注目したい。今夜の戴冠式をワクワクと楽しみに待とうではないですか皆さん。

楽しいことは大好き!今夜はぜってー楽しい!!さあ正座して待て!

コメント

コメントする