毎朝ぐずぐずして着替えすらままならない子どもたちに対して「やらないといけないことはさっさとやりなはれ」と口を酸っぱくしているのですが、彼らがやるようにならないのはどうしてであろう、とつらつら考えてみるに、どうやら私自身がよい手本にならないといけないようだぞ、という事に思い至ったのですが、我が家のすぐやる課課長(46才)は、とてもすぐやるとは言えなかった。
ポーランド出身の21歳、マチェイ・スクシェチュコフスキが昨年夏、古楽のコンクールとして世界最高と誰もが口を揃える最難関、エベレスト、ブルジュドバイ、つまり「ブルージュ国際古楽コンクール」で優勝したその直後のこと。優勝を決めた30分後にブルージュ・コンセルトヘボウの下手側ロビーへオラオラと本人を呼び出し、インタビューを決行した、そこまではよかった。
しかし私のスマホに入ったままにしていた動画は、ついぞ編集されることはなかったのである。自分の声がキモいな、とか、質問がたどたどしくてまずいな、とか、最後のほう指がマイクにかぶっちゃってた、とか思っていたので、自分の声をどうやってカットするのか!!などということも大きな課題として頭上にダモクレスの剣のようにぶら下がっていたのだが(なんやそれは)、まあ、認めようよ、ぐずぐずしていたって。
そう、ぐずぐずすることおよそ5ヶ月、とうとう私という一個の有機体はよっこいしょと身体を動かして、動画の編集にとりかかったのであった。CapCutという編集アプリがいいようだと知り、スマホでせっせと。スマホで編集なんか面倒でやってられんわと思っていたのですが、デスクトップアプリのほうがやりづらくて、結局スマホでやった。
その渾身の作をどうか、見てやってほしい。5000回ぐらい聞いたが聞き取れんかったワードが1個だけあって、そこは字幕からそっとスルーしていることだけは内緒にしておいてほしい。
およそ2分あった動画はカチカチぶったぎった結果1分15秒にまで短縮されたが、この編集にはたっぷり半日かかったぞ。俺の時間を返せ!!(返ってきません)ほんだらば、みてやってください。最初に表紙のつもりでつけた画像が一瞬だけ映るが文字は読めない、そういうところも、初心者だと思って嗤って許してやってつかあさい。
どうか生暖かい目で見守ってほしい。山根は頑張ったんだな、そう思って、努力賞を授与してほしい(頑張れば報われるという日本型思考)。
ツアーの詳細はここにあるので、あ!ここが近い!!!という事が判った全国のあなたは、すぐにリンク先へ飛んで、チケットを買う、そこまでがワンセットだ。どうか全国の皆様、ブルージュ国際古楽コンクール史上初めての、優勝者ツアーに駆けつけて、全国のホールを溢れさせてしまってほしい。
【特集】ブルージュ国際古楽コンクール2023優勝者記念日本ツアー
https://officeyamane.net/brugge-competition-2023-winners-tour/
それではまた。
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