ガーディアン紙に載ってたんでみんな読んできて。
88歳になって試験を受けようかとか、それだけでなかなか素晴らしいことだと思います。いや、滅多にないことだ。素晴らしすぎる。88歳でグレード8とか、実に8が並んでいて、日本的には縁起がいいということになりますね。八は末広がりだからいい数字なんですよ。これ私が中学生の時に知った雑学。
もともと牧師をされていた方だそうです。イースト・ヨークシャー、ブリドリントン近郊のキルハム村にお住まいのレイ・エヴリーさんはこの歳になってニュースに採り上げられたことに驚いているそうです。
子どもの頃はピアノが得意ではなく、練習しなかったためいつも叱られていたそうですが、カーディフ大学で後に妻となるソプラノ歌手のブレンダと出会い、彼女が伴奏者を探していたので真面目にピアノをやろうと決心。
グレード7は70年前に取得していたそうですが、娘がいまになってグレード8を受けたらと言ったので、6ヶ月間、ズームレッスンを受けて合格したと。
半年で合格するとか、しかもズームのレッスンで合格するとかやべー。
もとからピアノがお上手だったのに違いない。しかもズームのレッスンごときで(ごときとか言ってすいません)合格できるとか、すごい。すごく練習したのではないかと思いますし、もともと備わっていた才能もあったのだと思いますし、そもそもピアノをやっていた、しかもけっこうやっていた、というのもあると思いますけれど、それにしてもすごい、めでたい。
ほかの人へのアドバイス「大切なのはピアノに限らずなんであれクリエイティビティを持ち続けることです・・・・・・同年代の人全員にグレード8に挑戦するよう勧めるつもりはありませんが、すべての人がなんであれ才能やクリエイティビティを持っていると信じています」。「何時間やっても進歩しないこともあり、めちゃくちゃイライラすることもあります。難しいです。でも音楽をうまく演奏することは、人生で最も価値のあることだと言いたい」
ええな。
私ももう少ししたら(40年ぐらいしたら)グレード8、受けてみようかな・・・。
ちなみにイギリスのピアノのグレード試験っていうのがどれを指すのか正確に言い当てられないんですが、多分これかな。だとするとグレード8はドビュッシーの亜麻色の髪の乙女とか(これはいけそう)、ベートーヴェンのピアノソナタ第9番の第一楽章とか(これはけっこう難しそうだぞ)、バルトークのブルガリアのリズムによる舞曲第6番(ワイルド&変拍子キター!)とかのようです。多分課題曲一覧はこちら。
コメント