沸騰するビジネスクラス

沸騰するって言っても、大喜びしてるんか、っていうとその反対で、頭が沸騰する方なんですが。お値段がっ、高くてっ!!(半ギレ)

クラシック音楽の世界ではいま、海外からアーティストが来日できるようになってきておりまして、コロナ前の状況に戻って来ている、ようにも見えるかもしれません。しかし現実的にはかなり厳しいと言わざるを得ない。集客もそうなんですが、アーティストを呼ぶあたりのことも厳しい。

・ビザ
・フライト

このあたりがやばい。ビザも、国内の申請は「2週間ぐらいで終わる」というイメージでしたが、今は1ヶ月ぐらいを覚悟、ひどい場合は(ちょっと特殊なケースらしいですが)5週間かかったという話もききました。小学生のときに教わった「5分前行動」はおろか、5万パーセクぐらいの早めの行動が求められるわけです。ちなみにいったん入国さえしてしまえば国内の旅行は問題ありません。国内は大丈夫。そういう印象。

しかし最大の障壁は海外からのフライトか。2~3ヶ月前、早めに予約すればなんとなく大丈夫という声もありますが、人気の高いアーティストのスケジュールは流動的だったり、けっこう間際にならないとどこから飛んでくるかがわからなかったりなんかで、1ヶ月前とかにならないと取れない、なんていう場合もあります。

そういうときに悲劇が勃発する。おお、ロミオよ。昨日もそういう話を、2ケほど異なる団体から聞きまして天を仰いだわけですが、「9月来日のアーティストのフライトを取ろうとしたらビジネスクラス1枚80万円」「100万円を軽く超えた」。・・・高っ。

ビジネスクラス、自分は乗ったことありませんけど、予約ならかつて何度もとってます(自慢することか)。一般的にはヨーロッパ日本の往復で50万ぐらい、安いのは40万を切るよっていう印象もありますでしょうか。しかし、50万円を想定していたものが実際に100万って言われたらどうする?・・・・倍なわけですよ。そしてそれは収支にダイレクトにお届けされるわけですよ。

クイズ:50万円を追加で、チケット代金で調達しようと思ったら5000円のチケットが何枚必要でしょう。答:100枚。コロナで売れ行きがまだまだ伸びないなか、100枚追加で売らんければならぬ。これは実際めちゃんこつらい。

いや、呼ぶのが1人だったら、もしかしたらまだぎりぎり耐えられるかもしれませんが、アンサンブルだったらどうする。1人につき+50万円=5人なら+250万円。Ohh….ちなみに高いのはエコノミークラスも同様で、ヨーロッパ日本往復1枚15万円ぐらいっていうイメージだったのが、いまや30万40万円コースであります。

ではオーケストラはどうなる・・・ブルブルっ。不可能という言葉がちらちらどころか、大画面で「ブブーっ!!」という音とともに太いゴシックで書かれちゃうのではないか?

なんてこったジュリエット、どうすればいい?・・・「ライアンエアーがあるじゃない」「そうか!」(飛んでません)

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