ブーレーズが所有していた美術品、約100点がオークションに

ピエール・ブーレーズと言えば、20世紀を代表する・・・・ピンポーン!!指揮者!

正解!!

ピエール・ブーレーズは一度だけライブで、指揮をしているのを見たことがあって、最後にトークもあったんですが、ともかく声が素晴らしかったのを覚えていますね。いい声でフランス語を流暢におあやつりになる(当たり前や)その様子は、とてもクリアに印象に残っています。

ブーレーズは記憶力に自信のない私でさえ生年を覚えている、1925年うまれ。たしか80歳記念コンサートだかツアーでしたから、2005年か。なるほど、もう18年も前の事なのか。私のベルギー時代も遠くになりにけり、いたずらに。

ブーレーズの遺品から、アートコレクションがどばっとオークションに放出されるそうです。ブーレーズは生涯を通じて美術をこよなく愛し、収集したのだそうです。どばっと、とはいえ、全てではなく、一部なんだそうですがね。

開催日はまだ先ですが6月8日。いまはまだオークションを開催するArtcurialのサイトには詳しい情報は全然出ていないようですけれど、Diapason誌がもう少し詳しく教えてくれていて、

https://www.diapasonmag.fr/a-la-une/la-collection-doeuvres-dart-de-pierre-boulez-va-etre-vendue-aux-encheres-34577.html#item=2

それによりますとパウル・クレーの水彩画(推定落札価格5万~7万ユーロ[715万~1001万円ぐらい])やジャコメッティの描いたストラヴィンスキーの肖像画(推定3万~4万ユーロ[429万円~572万円ぐらい])などが出る。

そのほかカンディンスキー、ジャン・コクトーやフィリップ・ガストンの作品なんかも出るということで、コレクターな前衛音楽好きの方はチェックしてみて、最後にため息をつきながら「まさにこれは主のいない槌だ」とか「いや、それは三メートルの槌なのだ」などと高度すぎて誰にも理解して頂けないギャグをかましてみてはいかがでしょう。

ブーレーズの視線を受けた作品ということで、それだけでなんか価値が爆上がりしているような気もするのであります。

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