ウィーン放送交響楽団が存続の危機

ウィーンにはプロのオーケストラがいくつある?ウィーン・フィル、ウィーン響、そしてウィーン放送交響楽団。さらにここにザンクト・ペルテン在住のウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団も加えてもいいのかもしれない。その心は、あえて踏み込んで行くなら東京オーメ交響楽団、あるいはアタミ東京管弦楽団、みたいな感覚かもしれない。

そう(そう?)、第3の男は素晴らしい映画だが、第3のオーケストラもまた、ウィーンが世界に誇る楽隊だ!さあ!プラーター公園に行って観覧車に乗ろう!!BGMはもちろん恵比寿駅のご機嫌なナンバーだ。

しかしその、ウィーンで第3の場所に位置するのではなかろうかとみられるウィーン放送交響楽団(現在このオーケストラを音楽監督として率いているのはアメリカ人女性指揮者のマリン・オルソップ)が、いま存続の危機にさらされている。理由は、放送局の大幅な予算カット案。素晴らしいオーケストラなので継続できるようあらゆる手段でサポートする、としつつ、現状ではこれまで通り資金を提供できない、とするのが、放送局側が明らかにしたスタンスのようです。

https://orf.at/stories/3305907/

https://www.puls24.at/news/entertainment/staatssekretaerin-mayer-will-orf-orchester-erhalten/289641

これに反応して「政治的自殺だ」「文化的恥辱」などとウィーンの楽壇関係者は反発。オーケストラは公共放送に不可欠である、世界の音楽界に大きな影響を与えてきた、ポピュリズムだ、などと批判している。

電気代やガス代の高騰などのネガティブな要素に負けないでほしい。オーケストラの存続をしていってほしい。ウィーンはクラシック音楽における憧れの地の一つでありつづけてほしい、と願うのですが、世の中の総ての会社には寿命がある、と言われる通り、オーケストラにも寿命があるのかもしれないし、今回の騒動がどう決着を見るのかは判りませんけれど、いずれにせよ、日々健康には気をつけて行かなければならないのかもしれません。抽象的な事をいうようですけれど。

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