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マイケル・ティルソン・トーマス、タングルウッドで第九を指揮
アメリカの長老指揮者、マイケル・ティルソン・トーマス(77)が脳腫瘍に侵されていて、しかももっとも悪性度が高く致死性の高いと言われる「膠芽腫」(グリオブラストーマ)と呼ばれるもので、余命8ヶ月の宣告を受けたのは昨年の夏のことでした。 しかし... -
オーパス・クラシック賞2022受賞者が発表
オーパス・クラシックはドイツの音楽賞です。英語に汚染された我々はクラシックというとclassicと綴るもんだと思っていますけど、ドイツ語なんでklassikと綴ります。スペルが変わるから不思議ですね。要注意ですね。だから検索したくなったらopus klassik... -
ザルツブルク音楽祭の慈善活動、10万ユーロを人道支援のために寄付
いや待て待て、音楽祭っていうんはどちらかというと寄付を募る方で、寄付をする側ではないんちゃうの?バットでガーンと頭を殴られたような気分なんです。はい。夜道を歩いていたらいきなり。後ろから衝撃を受けて。 その道危なすぎるやろ。 話がそれまし... -
あるオーケストラの破産と再出発
破産からのリボーン。帰ってきたサンアントニオ響。ヤッホー!・・・いや、アメリカだからヤフー!! テキサスのオーケストラ、サンアントニオ交響楽団は1939年から存続してきた80年以上の歴史を持つオーケストラだったのですが、昨年1月からの労働交渉が... -
アメリカでは引き続き観客の数は回復していないという話
「ライブは戻ってきた。しかし聴衆はなかなか戻ってこない」ニューヨーク・タイムズ紙Live Performance Is Back. But Audiences Have Been Slow to Return.https://www.nytimes.com/2022/08/21/arts/performing-arts-pandemic-attendance.html 音楽って、... -
オーケストラはどこまで暗譜で演奏できるのか
オーロラ管弦楽団は暗譜で演奏することでも知られているわけです。ここで絶句・・・「はっ?」 オーケストラが?暗譜で? そう、暗譜で。 若い人たちだから出来る、と言えるかもしれません。もしかするとベートーヴェンのピアノソナタ1曲を暗譜で演奏する... -
グラインドボーンのカーボンゼロへの取り組み
カーボンゼロとかサスティナブルとかそういう言葉というのは、そこにあまりにも熱中すると心がすさんでいく危険性があるのではないか。バランスを取りながらやるのがよさそうだし「なにそれをどれだけ達成!」みたいな裏で、実はよけいに地球に優しくない... -
キリル・ペトレンコが足の大怪我で手術、ツアー(の一部)を降板
足と一口に言ってもいろいろあるんですけど「foot」とあるので、多分足首から下の部分なんだと思うんですよね。footは複数形が不規則に変化してfootsではなくfeetなので中学生の君は要注意だ。覚えてください。あとペトレンコにもキリルとヴァシーリーとが... -
ザ・Fukuokaピアノ
The Fukuoka pianoという文字を目にして、福岡さんのピアノがどうかしたのだろうかと思った私が悪うござんした。確かに福岡は間違ってはいませんでしたが、福岡県のことで人名ではありませんでした。 福岡県のサンパレスホール(当初は福岡市民会館)にあ... -
新しいiPadは顔で楽譜をめくることができるという噂
AIが描く絵が凄すぎて、いらすとやが不要になるレベル、いや、世の中のイラストレーターという職が危うい、という噂が流れていて、すごいなとも思うんですが、そんなことよりも(そんなこととか言ったらいけないんでしょうけれど)、早く世の中から「譜め... -
ポリーニのザルツブルク音楽祭のリサイタルが開演直前に中止
マウリツィオ・ポリーニは今年1月で80歳。ショパン国際コンクールにおいて審査員の全員一致で優勝したのは1960年。もう62年も昔のことなのです。鋼のようなテクニックはすでになくなって久しいですが、「ポリーニという人そのものを聴く、体験する」それが... -
フィラデルフィア管弦楽団が英国で曲目を変更した理由
ヤニク・ネゼ=セガンが率いるフィラデルフィア管弦楽団は今週から15日間のヨーロッパ・ツアーにでかけることになっています。その最初の目的地であるエジンバラ音楽祭(英国)において騒動が持ち上がっているのであります。 そこではベートーヴェンの《第...