ベルリン・フィルに史上初の女性コンサートマスターが誕生

栄光のベルリン・フィル。141年のその歴史上、女性のコンサートマスターはゼロだった。そう、これまではね。

世界中のオケマンが一目も二目も三目も四目も置く名誉ある職に、ついに女性が就任。ラトビアのユルマラ出身、ヴィネタ・サレイカ=フォルクナー(Vineta Sareika-Völkner:公式サイト)。1986年3月1日生まれ。いま36歳。もうすぐ37歳。

https://theviolinchannel.com/berlin-philharmonic-appoints-first-female-concertmaster-vineta-sareika-volkner/

このたびベルリン・フィルで開催された第1コンサートマスターのオーディションを見事突破しこのポジションを勝ち取ったのであります。ベルリン・フィルの公式発表はここ。就任は今年の4月から。なお彼女は去年5月からベルリン・フィルのヴァイオリニストとして演奏していて、団員になって1年未満という俊足でこのジョブをゲッツしたのであります。皆様盛大な拍手を今一度!ゲッツ!!(できるだけ早口でゲッツと言ってください)

弦楽四重奏ファンの方なら彼女がアルテミス弦楽四重奏団で9年間演奏していたことをご存じかもしれませんね。カルテットからオーケストラへ!いや、実は彼女はかつてロイヤル・フランダース・フィルでコンサートマスターを2011年から13年まで務めていたし、モネ劇場管、ブリュッセル・フィルにもゲスト・コンサートマスターとして出演していたとあるので、コンサートマスターの経験は十分にあったということです。

パリ国立高等音楽院ではジェラール・プーレに、エリザベート王妃音楽院ではオーギュスタン・デュメイに師事した。すでに教育者としても活動していて、ベルリン芸大、エリザベート王妃音楽院で室内楽を教えている、とあります。つーかベルギーと関わりが深めですね。いいですね(個人的な感想です)。

素晴らしいことだ。使用期間をつつがなくクリアしての、彼女の今後のさらなる飛躍を願っております。・・・んで、どなたの代わりで就職されるんでしたっけ?

コメント

コメント一覧 (7件)

  • ヴィネタ・サレイカ=フォルクナーさんと樫本大進さん、素晴らしいですね。楽しみです。

  • 十何年か前にアルテミス・カルテットの日本公演に行きましたが、
    ナタリア・プリシェペンコが彼女ですか?

  • 本当に女性で「コンサートマスター」なら前代未聞ですよね。
    女性の場合は「コンサートミストレス」だと思いますが、いかがでしょうか?

  • こんにちは。嬉しいニュースですね。

    >・・・んで、どなたの代わりで就職されるんでしたっけ?
    ダニエル・スタブラヴァ (Daniel Stabrawa)の後任でしょうね。2年程空席になっていたかな。入団時からキャリアがあるヴァイオリニストだなと思っていたけど、コンマスへの布石だったのでしょうね。

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