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ニッチ好き集まれ
ニッチ、隙間産業とかそういう言葉がありまして、クラシック音楽というものも極めてニッチであります。狭い世界です。今日ここで聞いた噂は明日には全国の関係者の70%ぐらいが知っている、そういう業界です(とりあえず70としておきましたが、お好きな数字... -
入国緩和と海外アーティストのビザ
昨日から海外からの入国に関してさらなる緩和があり、観光客はビザなしでの入国が可能になりました。一日当たりの入国の上限も撤廃されたということで、ようやく日本の経済も、とくにインバウンド関係で正常化に向けて戻ってきたのかなと思います。しかし... -
BBCヤング・ミュージシャン2022
BBCはイギリスの放送局。BBCがやっている若いクラシック音楽演奏家のためのコンクールがBBCヤング・ミュージシャン。2年に一回開催。過去の入賞者リストはWikipediaへどうぞ。 BBCヤング・ミュージシャンの特徴は、いろんなジャンルをひとまとめにして結果... -
コミュニティとしてのオーケストラ
ニューヨーク州のロチェスターにあるロチェスター・フィルの100歳の案内係の女性のことがニュースになっていました。 記事を読みますとこの女性、ジニー・ウィルターディンクさんは40年もの間オーケストラのボランティアとして活動を続けており、最初は看... -
新デイヴィッド・ゲフィン・ホール完成
昔はエイヴリー・フィッシャー・ホールって言ったんだよね、高校生の時にアラウの80歳記念リサイタルの映像をビデオに録画して何度も見たな、って思いながらググったら1962年のオープン当初はフィルハーモニック・ホールという名前だったのだということを... -
パガニーニのヴァイオリンは貧困層を救う
イル・カノーネがオークションに!とうっかり見間違ってしまいまして、クワッ!と目を見開いてしまいました。イル・カノーネ、ご存じですか。たいてい知らないっすよね。私は見ましたよジェノヴァでね。そう、とっても上手な男性3人組の歌手グループでね・... -
バレンボイムの健康不安
バレンボイムの体調がよくないようで世界中のクラシック音楽界が揺れています。数ヶ月は演奏活動から一歩下がる、と本人がツイッターで発表。「完全に引退した」とか「死亡した」という誤った噂話も流布しているぐらいなので、その存在の大きさが改めてわ... -
英国ロイヤル・オペラ、ストリーミングサービス開始
イギリスのオペラ事情に疎めの私です。ええ、人並みには。いや、そもそもがオペラ事情に疎いんですけれど、イギリスのオペラハウスって何があるか、言えますか。大丈夫、私も言えないから。 まずロイヤル・オペラっていうのがあってですね、それがコヴェン... -
メトロポリタン歌劇場はいよいよ映画館から自宅へ
むしろいままでなかったほうが不思議と言えば不思議かもしれません。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場はこれまで日本でも映画館で上映をしていましたが、ついに、やっと、自宅でも上演を見られるようになるということでございます。ザ・メット・ライブ・... -
ウィーン国立歌劇場の次期音楽監督はだれ
スイス人のフィリップ・ジョルダンは2020年にウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任しました。ウィーン国立歌劇場っていうのは、小澤征爾も音楽監督を務めた場所で、世界有数の歌劇場の一つでありますが、音楽監督が定着しないということでも知られている。 ... -
死せる孔明、生ける仲達を走らす
あまり話題にならないけど(なってるかもしれないけど)、カナダ出身の伝説のピアニスト、グレン・グールドは今年生誕90年であり没後40年なんですよね。1932年うまれ、1982年死去。享年はちょうど50でした。なぜか外務省のウェブサイトにグレン・グールドの... -
偉大な誰かの後を継ぐこと
偉大すぎる誰かの後を継ぐというのは、とても勇気のいることです。偉大な創設者そして長く率いた人物の後任を引き受ける、これはとても恐ろしいことです。なぜなら、その偉大な人物の偉大さを"これでもか"というほど知っている人たちの集団に飛び込むわけ...