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バイロイトで今夏「指輪」全曲を指揮していたピエタリ・インキネンのインタビューを読む
オペラワイヤーに、今年バイロイトで「指輪」全曲を指揮するという栄冠を得たピエタリ・インキネンのインタビューが掲載されています(8月26日に終えたばかり。なおインキネンのバイロイトそのものへのデビューは2021年の《ワルキューレ》)。 全文は以下... -
クラシック音楽のチケットの売れ方はコロナ後どう変化しているか
クラシック音楽は凋落しているのか、クラシック音楽への関心は低下する一方なのでしょうか。昨日お伝えしたミュンヘン国際コンクールの予算大幅カットのニュースなどを読むと、やはり考えざるを得ません。メジャーと呼ばれたものを含めてクラシック音楽の... -
ドイツ最大のクラシック音楽コンクール、ミュンヘン国際が存続の危機
存続の危機、とまでは行かないかもしれませんが、少なくともこれまで通りにはいかないだろう、という話です。 ドイツのミュンヘンで70年以上にわたり行われてきて、今年も間もなく開催となるドイツ最大のクラシック音楽コンクール、それがARD音楽コンクー... -
天文台で音楽を聴くという体験
いろいろなところでコンサートが行われるご時世です。ご時世ですって言うか、そもそもコンサートホールでコンサートをするという習慣はそこまで古いものでもないわけですが、何となくすり込まれている概念でもあります。 コンサートはコンサートホールです... -
チェルニーが世界を幸せにした日
世界陸上、見てますか!!熱中する息子に引っ張られてちらちらと横目で見ています。昨日はガーディナーという人が残念でした。そしてチェルニーと言う人が世界を幸せな気持ちにしました。 今日はいい話と良くない話がある、どっちから聞きたい? ガーディ... -
ポーランドのシマノフスキ国際コンクール、ロシア作品を全面禁止
墜落した飛行機にプリゴジンが乗っていたらしい、というニュースに動揺しています。ロシア問題は本当に恐ろしい。恐ろしいという一言で片付けてはいけないのでしょうが、ただただ恐ろしい。 ウクライナの隣国であり、ロシアの飛び地とも国境を接するポーラ... -
【インタビュー】ウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに昨年秋25歳で就任したヴァイオリニスト、ヤメン・サーディ
今からちょうど三ヶ月後、11月22日(水)に東京の浜離宮朝日ホール(大江戸線・築地市場駅すぐ)にて日本で初めてとなるリサイタルを開催するヤメン・サーディは、昨年秋にウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに25歳で就任し、世の中をあっと... -
在留資格認定証明書が電子化した件
在留資格認定証明書とはなにか。ビザを取得するために必要な書類でして、海外からアーティスを呼ぶとしますよね、その時には必ずビザを取らないといけないんですよ。日本のパスポートを持っているとビザなしで大体の外国に行けることもあり、あまりビザの... -
昔のレコードをデジタル化、アップロードして公開するのは違法なのか
すいません、最初にお詫びしておきますが、以下は単純に思った事、感想をだらだらっと書いているだけなので、何か学術的に意味のある文章ではありません。 1972年までのレコード、つまり著作権が切れているはずのレコードをデジタル化して非営利で一般公開... -
97歳の作曲家の最大の願いは3年前に亡くなった妻の「隣で横になる」こと
孤独なんだろうな、と思いました。 クルターグは世界でも広く尊敬される作曲家。いわゆる現代音楽と呼ばれるジャンルにあって、例外的に演奏されてきた人だと思います。クルターグが2018年に、8年かけて完成された最初のオペラ「勝負の終わり」はサミュエ... -
弦楽四重奏団やアンサンブルの「名前」問題
いま若いアーティストたちがアンサンブルの名前をつけようとなると苦労する、という話は時々しているように思うんですが、なんでかっていうと単純で、もう使われてしまっている名前が多いから。 そして今後、使用済みの名前は増える一方。仮にその名前の先... -
ズービン・メータ87歳、デビュー
年を重ね、自身の有終の美という言葉が徐々に意識されるような年齢になってくる。そうなるとやはり思いは故郷に向くということでしょうか。 ずっと、何十年も日本に住み100%日本語で生活していたヨーロッパ出身のシスターが、なくなる直前は母国語で何かを...