トロント交響楽団に寄付をさらに16億円。合計54億円以上。

たいていの場合オーケストラはチケット代収入だけでは運営が回らないということはご存じでしょうか。助成金、スポンサー、寄付、そういったものでようやく成り立つのです。

カナダの、グレン・グールドを生んだ街、小澤征爾が活躍した街のオーケストラ、トロント交響楽団が恵まれているのは、裕福な夫婦とその子供たちの財団がドーンドーン!と寄付をしてくれるということ。この家族というのは、ベックさんといって、電機メーカーで財をなした夫婦とその子供たち。夫婦は1950年代にトロント交響楽団の定期会員になり、1960年代に電機メーカーを興して大当たりした。特にクリスマスの照明で有名なんだそうです。ぴかぴか光るもみの木のぴかぴかの部分ですね。すごいことだ。小澤征爾が音楽監督をやっていたのは65-69年なので、この頃も会員だったんでしょうね。まだ会社はちっさくて、寄付金などということは頭になかったような時代ですねきっと。

今回ベック家の財団がオーケストラに何度目かとなる寄付をしてくれて、その金額というのが、約16億円。すごい金額だ。彼らがこれまでトロント交響楽団に寄付した金額の総額はなんと54億円を超えると言うからなんともすさまじい。

A Deep Dive into the Largest Gift in TSO History – Toronto Symphony Orchestra

この寄付のおかげでトロント交響楽団は創立100年を迎えた2022-23シーズンに北米ツアーにでかけることもできた。180万ドルぐらいかかったと書いてあるので2億円ぐらいかけてツアーにでかけているということです。いかにオーケストラのツアーにお金がかかるかということがわかる。ベルリン・フィルやウィーン・フィルといった銀河系のスター集団であればこんな持ち出しはなく、むしろ莫大な収入があるはずなのですが、通常はこうして持ち出しとなるのだ。

大型の寄付はオフィス山根でもいつも歓迎します。返礼は①キッチンの棚にたまってたまって減らないチュッパチャプス、②キッチンの棚のたまってたまって減らないうまい棒。いずれかとなろう。

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