クリーヴランド管弦楽団、イスラエルツアーを中止

今月23日にイスラエル入りし、26にハイファ、27にはテルアビブ、28にはエルサレムで3日間のコンサート、加えてアウトリーチプログラムが計画されていたそうですが、団員およびスタッフの安全を最優先に検討した結果、中止となりました。

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2018年以降イスラエルを訪れる初めてのアメリカのオーケストラとなるはずだったということ、そして今年がイスラエル建国75周年という記念すべき年だったということから極めて重要な位置づけがなされていたとのことですが、このような事態となり、残念ながら実行不可能になってしまいました。現在イスラエルへいく飛行機も次々とキャンセルになっているというニュースもあり、そもそも入国そのものが難しいことになっていたかもしれない。

なお、クリーヴランド管弦楽団のイスラエルツアーは中止となるが今月18日のウィーンと20日のリンツ公演は予定通り行われるということだそうです。なるほど。つい主催側からの視点で考えてしまうのですが、現実問題として、きっと国際航空券代の負担額が増えるがだれがどう吸収したのだろうか。5分の1が2分の1に。ルートはシンプルになって総額は減るけれども、1公演あたりの負担額は増えると思うんですよ。

それか病気で治療中のウェルザー=メストはこの2公演には出演することになっていただけに、それもまた残念ですね(これ以後年内の指揮をキャンセルする予定)。またエルサレム交響楽団の指揮者ジュリアン・ラクリンはイスラエルにいたそうですが、なんとか出国したそうです。

平和という言葉がいかに大切かを痛感します。私たちに出来ることはほとんどないのかもしれないけれど。

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