リッカルド・ムーティはいま85歳です。矍鑠という難しい漢字がまだまだ当てはまるのかなと思っております。バチバチにお怖いという噂は聞こえてきますが、まるくおなりになった、というお話は聞かないようです。周りの雰囲気がピリッとする、そういうお方で、そういうのはいまでは多くはないかもしれませんね。
いま怖い指揮者だれ、と問うたときに、ムーティ、と数名のウィーン・フィルの人らが答えてくれたこともあります。おおこわ。
ピリッとし続けるのはしんどいかもしれないが、もちろん第一線を走る人というのはつねにぴりっとしているわけですが(ここで言う「ぴりっと」という語は、「怖い」という意味ではなく、ぴりっとしている、という意味であることもあります。そうです、ぴりっと、です)、ぴりっとするのは悪いことではないのかなとも思っています。
人というもの、楽な方へ楽な方へとながれがちで、私もなんとなればずっと寝ていたい、だらっとしていたい、といつも、いつでもどこでも思っています。そして時としてほんとうに締まりのない顔をして、ぼやーっとしているかもしれません。
だが、自分も時としてぴりっと進んでいるとは思っている。思っているのは自分だけかもしれないがな!!いや、来年はビリビリ!!を目指そう。
リッカルド・ムーティはつい先々週もウィーン・フィルをザルツブルク音楽祭で指揮したばかり。その後、グラフェネッグ音楽祭に9月6日に出演、ブッフビンダーをソリストにケルビーニ管弦楽団を指揮する予定でしたが、降板することとなりました。医師のすすめにより、必要な医療措置を受けるため、ということだそうです。
「手術が必要」と書いているところもありますが、公式の発表はそこまではっきりとは書いていません。「必要な医療措置(notwendigen medizinischen Eingriff)」を受ける、としています。
どのような処置なのかについても明らかにされていません。
そこまでシリアスなものでないとよいのですが。速やかなご回復を願います。


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