皆様、昨晩は浜離宮朝日ホールで素晴らしいマチェイ・スクシェチュコフスキのコンサートをお楽しみいただけましたでしょうか。マチェイ・スクシェチュコフスキの2回目の来日ツアーは全5公演で、残りは2公演。明日の兵庫県立芸術文化センター、そして明後日のハレ・ルンデです。キレッキレの爆演を聴きたい?21世紀なチェンバロ演奏の極北を聴きたい?なら西宮北口へ、なら御器所へ。
さて、噂ははるか極東支部までちらちらと聞こえてきていました。どうやら彼女が再就職するようだぞ。それが現実になります。実に素晴らしいことです。
彼女というのはラトヴィア出身のヴァイオリニスト、ヴィネタ・サレイカ。2023年にベルリン・フィル史上初の女性コンサートマスターに就任したものの、最終的にポジションを確定させることができず2025年に退団。どこへ行くのかというと、アメリカへ。ロサンゼルス・フィルの新コンサートマスターに今年の秋から就任する。
ハーディングが音楽監督になることに続き、ロサンゼルス・フィルにはビッグニュースですね。アメリカからではなく、ヨーロッパからの音楽家たちを迎えることで、大統領にとっては愉快ではない話かもしれませんが、グレートなアメリカをメイクアゲインするという目的には非常に合致するのではないでしょうか。すばらしい。
ベルリンがだめだからといってどうってことないですね。なんとなれば素晴らしいオーケストラは世界中にあります。むしろほろ苦い思い出の地ベルリンからは少しの間距離を置いてもまったく問題がなく、むしろ健全かもしれません。そして、ロサンゼルスというと2026年を生きる私たちはどうしてもドジャースをすぐに想起するわけですけれども、そんなロサンゼルスがますます輝くのは嬉しいことではないですか。
かるくおさらいしておきますと、ヴィネタ・サレイカはラトヴィアのユールマラに生まれ、5歳からヴァイオリンを習い始め、パリ国立高等音楽院でジェラール・プーレに、ベルギーのエリザベート王妃音楽院(略称シャペル)でデュメイにならった。2009年のエリザベート国際コンクール入賞、アルテミス弦楽四重奏団の第一ヴァイオリニストを経て、ベルリン・フィルの歴史上初の女性コンサートマスターをつとめた。今年5月にはゲストコンサートマスターとしてロサンゼルス・フィルの《ワルキューレ》に参加していた。


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