ビザの書類がPDFで受け取れるようになった話

昨日は略して「入管」と呼ばれる東京出入国在留管理局へ久しぶりにGOしてきました。品川駅からバスで7分。サヴァール様ご一行様のビザの申請のためです。ばちくそに暑くて、うだるような、あるいはブーンと空気がうなるような暑さが全身を包みましたね。電車の中にいてもだらだらと汗が出る恐怖はそうそうないであろう。昨日マレーシア人とチャットしていて、マレーシアは年中あついから32度とかあるから、って来たんで、東京なら37度ですって書いたら「おみそれしやした」って言ってきたから大勝利(勝ってないけどな)。

ビザって、書類を揃えて申請に行くだけなんですけど、実はね、申請に2回行かないといけないんですよ。1回は日本で、そしてもう一回はそのアーティストが住む国で。

で、1回目の日本でやる申請っていうのは「在留資格認定証明書」という書類をゲットするためのものです。この在留資格認定証明書、なんせ名前が長いので私は英語の頭をとってCOE(Certificate of Eligibilityと書きます)と略して言います。「在資」と呼ぶ人もいます。

これが発行されたましたならば(簡易書留で郵送されてくる=封筒と切手は自分で用意)、それを現地によっ、と送ってですね、届いたところで日本国領事館に行ってもらい、いよいよビザを申請するという流れなわけです。現地で申請してから5営業日とか待って、やっとパスポートにペタリンとビザが貼られるわけです。おめでとうおめでとう!これで晴れてあなたは日本国に入って演奏が出来ます。

で、この「現地に送る」っていうのがわりとだるかったんです。時間に余裕のあるときは普通の航空便で送ったこともありますけれど、やっぱり紛失とか怖いし、あちらの郵便事情はあまり信頼できないぞというようなこともあちこちから聞きますんで、それなりに信用のできそうな手段で送る事が多いですね。私の場合ですと安い順にEMS(郵便局)、フェデックス、それからDHL。UPSで送るっていう人もいますが私はDHLが多かったですかね。

これがなんと書類一枚ペロッと送るのに5000円以上かかるわけです。高いんです。さらにスペシャルコース(より高速)だと1万円を超すこともあるわけです。そうです。やばいんです。

しかもこのような手段を用いていても「トラブルがあって届かない」ということがあります。私は昨年末から今年の頭にかけてフェデックスがパリのシャルルドゴール空港で謎の遅延にはまって2週間以上そこにずっと留まっていたことがあります。あれはしびれた。毎日電話かけまくった。いっぺん日本に戻せないか、とかそういう相談もしたもんね。最後はギリ間に合って安堵したんですけれど。

そんな様々な思い出のある在留資格認定証明書なんですが、なんと!!このたび!!デジタル化の波が押し寄せPDFで私の手元に届くようになり、PDFで日本国領事館に行って申請出来るようになったというのだ(今年の3月からなので大分遅い情報ですがね)!!

これは有難い!実に有難い!デジタル化が遅れている日本ですが、そうは言っても着実にデジタルしているね。よかったね。初回の登録がなぜか紙に書いて提出せんといかんのはちょっとばかし悔しいが(PDFで受け取るのに必要な登録があって、それが最後に紙に書いて提出なんですよ)、それでもずっと便利、ぐっとお財布にも優しく、精神的にも楽であります。メールなら一瞬で届く、無料で届く。万が一届かなくてもLINEとか別の手段で送ればよい。そう、一度送ったら送りっぱなしで行方不明になることもないから。

日本大勝利。

というわけで昨日申請に行ったサヴァール様ご一行様の横浜公演のチケットは残り150枚ぐらいになりました。早期完売は必至!悩んでるあなたはいまっすぐご予約ください。

●10月28日(土)14時 ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI横浜公演
https://officeyamane.net/concerts/jordi-savall-oct-28-yokohama/

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