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ロンドンとBBCプロムス、初体験日記

昨日はベルギーのブルージュにいたわけですが、ベルギー滞在は24時間を切る感じで、今朝は早くからロンドンへと移動しました。生まれて初めてイギリスに足を踏み入れました。本当ですか。本当です。

そして、後悔しています。どうしてもっと早く来なかったんだろう。ロンドン最高だわ。正午頃にロンドンに着いた私は仕事をしているふりをすべく、いくつかのミーティングをこなし、夜はロイヤルアルバートホールへ。BBCプロムスを聴きに。BBCプロムスについてご存じない方はWikipediaなんかに行ってきてください。130年近くやっている由緒正しい夏のクラシック音楽のお祭りです。

またこれがベリ・ベリ・インプレッシブだったと言わざるを得ないよブラザー。

BBCプロムスは実はあまり好きではないと公言するロンドンの業界の方もおられました。音響はいまいちだけど・・・と今日も複数の方から聞きました。まあそうですよね、7000人とかそれぐらい入る大型ホールなので、いわゆる日本のクラシック音楽専用ホールとはまるで雰囲気が違う。

場内の人々の振る舞いもまるで異なっていて、まずはなによりもプロム、プロムナードコンサートという言葉に立ち見のコンサートといったような意味があるんですが、いわゆる平土間っていうか、1階のアリーナ席が立ち見であり、実に異様だ。

昔から映像で見て知っていましたが、実際に自分の目で見ると、こんなに立ち見で演奏を楽しむ人がいるのだ、と頭がなかなか追いつかない。私自身はというと立ち見がとても不得手でして、立ってじっと音楽を聴くのはつらくてたまらないんですが、こうして大勢の方々が立って聴いてエンジョイしておられるのをルックするとなんかやっぱグレートだなブリテンはと感動を覚えました。

そして何よりも驚いたのはお飲み物を客席で飲んでオッケーな点でしょうか。ビールグラス、ワイングラス、カクテルの入ったプラッチックのカップ、それらを客席に持ち込み、悠然と飲みながらお楽しみになっている方々も少なくない。これ同じ事が日本のホールでも出来たらいいな、ってちらっと思ったのですが、そもそも会場の空間が巨大で、ちょっとやそっとのノイズがあっても全く気にならないから出来るのかも、とも思いました。

オーケストラがフォルテで演奏しているときは普通に隣の友人やパートナーと会話をしている人たちを見かけましたが、私の斜め前の人がしゃべっていても(もちろん声は落としているけれど)全くノイズとして伝わってこない。またいわゆる「遅れ客」も、一応は楽章間っていうことで入れていましたが、客席につくのを待つとかそういうのは全くなくて(たまたまかもしれないけど)、さっさと次の楽章に入っていく。でもそのノイズも聞こえてこないし、視覚的にも全く気にならない。不思議だ。

休憩中にはアイスクリーム売りのおっちゃんも廊下を歩いてまして、普通に皆さん買われていたのも印象的。これ、座席で食べるんだろうな。うちの息子ちゃんならきっと途中でひっくり返してカーペットを汚すよな、と思ったのですが、細けえこたあ気にすんなよ状態ですかね。きっとワインだってビールだってこぼしてるよあちこちで。でも毎日激しくクリーニングがされるのであろう。これだけ会場がでかければ、そしてこんだけ満席ならクリーニング費用も問題なく吸収可能よね。

飲み終わったグラスやカップはどうするのか、と思って見ておりましたら案の定、客席の下にポンポン置かれていまして、やはりなでしこジャパンは偉大だなと思うと同時に、こうやって夏の音楽祭をリラックスして皆さんが享受しているのは本当にいいことだとも思いました。

そもそも演目がリゲティのレクイエムっていうバチバチの20世紀作品で始まったのに、曲が終わったら熱気を帯びた喝采とブラボーを大合唱されていたので、つまりおざなりでもお愛想でもないワイルドな反応を聴衆が示したので、なんかぐっと来た。リゲティでワイルドになれるってとってもいいね。これはBBCプロムスだからなのかもしれませんね。オーケストラの定期公演だったらもっと静かで、落ち着いていて、ちょっと冷笑的かもしれない。

前半のリゲティのレクイエムで1階席はスタンディング・オベーションだなんてほんとすごい。いや、最初から立ってるけどな!(←これが言いたかっただけ)。

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