世界一高額な賞金はなに

コンクールとか、なんとか賞とか、そういうの、たくさんありますよね。世の中にいっぱいある。「コンクール荒らし」という言葉が昔はありまして、いまもあるかどうかはわかりませんが、各地のコンクールに出場しては賞金をとっていく、そういう人たちがいたんですよ。

そういう「コンクール荒らし」の人たちが素晴らしい演奏家になったかというと、じつのところあまりそういう例はないのではないか、と思いますけれど、ともかくコンクールで賞金がもらえるというのはありがたいことであって、なんとなればそのお金でかなり生活が楽になるんであります。生活が不安定な音楽家にとってはとてもありがたいことです。

コンクールの場合は数十万円から数百万円というのが優勝賞金の相場でしょう。この数字は大きくなる傾向にあって、なかには1000万を超えてくるようなものもあります。

賞、アワードにもコンクールと同様、若者のキャリア支援の意味合いが強いものもありますが、こちらはどちらかというと、その人が成し遂げてきた業績を評価して出されるものが多いように思われますし、賞金の額もより大きいことが多い。

中にはストラディバリウスを長期貸与、とか現物支給のものもありまして、もしかするとそれをお金に換算して考えるとより高額になるのかもしれませんけれど、返さないと怒られちゃうので、それは難しい。というわけで、これまで私が見た中で最も高額の賞金を持つ賞について知りましたので皆様にもお知らせをしたい。

マッカーサー・フェロー。アメリカ。アメリカ人かアメリカ在住の人に贈られる賞で、芸術文化だけではなく、さまざまなジャンルで活躍する人に対して送られます。賞金は80万ドル(1億2000万円ぐらい)。これまで私が知っていた京都賞1億円を軽く超えてきました!!すげえ、ほしい!!(なお自分からエントリーはできません。ある日突然、受賞のお知らせが届くそうです。スパムと間違えそうだ)。「業績に対してではなく、未来の可能性に投資されるのである」ということなんだそうですけれど、まあでも業績があっての投資ですね。

https://www.thestrad.com/news/cellist-tomeka-reid-receives-800000-macarthur-genius-grant/15566.article

https://www.npr.org/2022/10/12/1128352140/2022-macarthur-fellows-genius-grants

今年はジャズを専門にするチェリストで作曲家のトメカ・リード、日本出身のミュージシャ森郁恵にも送られたと。クラシック音楽家ですと2008年にヴァイオリンのリーラ・ジョセフォウィッツが、そして2011年にアリサ・ワイラーシュタイン(チェロ)が受賞してますね。なるほど。

公式サイトはここ。毎年20-30人が選ばれて、それぞれが80万ドル(1億2000万円ぐらい)を受け取る、という恐ろしく太っ腹な賞であります(当初は50万ドルだったのが62.5万ドルに引き上げられ、さらに80万ドルに引き上げられたのであります)。平均25人ってことにすると、毎年2000万ドルが提供されるということであり、ドルが異常に高いいまなら約30億円に相当します。いやー、一人に1億円超を出すだけでも困難なのに、最大で30人ぐらいにぽんと渡すとかどうなってんの。

にわかには信じがたい。毎年25人合計30億円っていうことにすると、10年続けたら300億円に到達する。どういう億万長者が運用してるんかと目を白黒させるよりないですね。ちなみにマッカーサー夫妻という人たちが作った財団が運営していて、ご主人がお亡くなりになった時点で10億ドルの資産を保有していたとのことであります。

え、でもこのまま行けば資金は遠からず枯渇するのではと思うあなたは間違い。確実に投資とかしてその資産はむしろ増えているに違いないから。

いやあ、世の中は不公平だなあ!(うらやましい)。

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