サウジアラビア、メトロポリタン歌劇場との契約を撤回

昨日ウィーン八重奏団のツアーが無事に終了いたしました。お越し頂いた皆様に感謝致します。ありがとうございます。中川優芽花も、今回の来日での3公演を大喝采のうちに昨日終えました。有難うございました。

サウジアラビアに新しいオペラハウスができる、そこに毎年2月の3週間、メトロポリタン歌劇場が通常公演を行っていない時期にでかけて行って、オペラをやる、それをサウジアラビアに売る、というビジネスをしよう、としていたのですが、残念ながらその後の状況はよくないようだぞというのが漏れ聞こえてきていて、やばげやばげ、だったのがとうとう、アウト、ということになったようです。

これにより2億ドルの収入が消えた。つまり、とらぬ狸となってしまったのでした。残念です。その理由として戦争が挙げられたそうです。戦争、という言葉が強烈に効いた。本当に経済的に問題があるのだろうし、戦争、という言葉を楯にすればどう相手が頑張っても突破できないから、これ以上無い都合のいい言葉だということです。いま、カンパニーは最も重要なプロジェクトにのみ集中しており、メトロポリタン歌劇場との契約はその範疇の外にある、ということだそうです。当然すぎることかと思われます。

これによってメトロポリタン歌劇場は今年度3000万ドルの赤字が見込まれることとなったとのことです。寄付ではまかなえないような金額である、と。基金も2022年には3億4000万ドルあったが、いまは2億1600万ドルに減少しているとのことなので、これが続くと本当にやばいことになります。

そのすぐ下に、チケット代収入はおよそ1億5000万ドル、年間予算のおよそ半分で残りの収入は寄付、とありますから、1億5000万ドルもの寄付が毎年のようにあるというのはとてつもないことですけれども、それでも足りない、というのはなかなか厳しい。さらには来年2月に返済せねばならぬ6200万円の融資というものもあるようです。

このご時世、持てる者がますます富み、という感じになっていますけれど、メトロポリタン歌劇場は苦しんでいる。飛び道具は諸刃の剣。私たちも日々こつこつと、よい仕事を積み上げていき、結果を出していかないと続かないということです。

お仕事の、持続可能性を、探求する。これはとてつもなく大事なことですね。だから今日はツアーが終わって寝不足なので、今からまた寝ようかと思う。

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