ザルツブルク音楽祭の代替会場は見本市会場

ご存じでしたか、川崎市はザルツブルクと友好都市なんですよ。おととい、大学の先輩の妹様である中田恵子様のオルガンリサイタルを聞きにミューザ川崎に行ったのですが、そういう話をお姉様から、終演後に行ったアゼリアのキリンシティで聞き「なに!そうだったか!」と驚いたのでした。なお、アゼリアは2008年にももクロが初めてライブを開催した思い出の場所だそうです。

名前は記号にすぎない、とはいいますけれど、川崎のアゼリアという名前はももクロにとって特別であり、ザルツブルクという名前は我々クラシック音楽を偏愛し生業とする者たちにとって特別な名前なのですね。モーツァルトであり、カラヤンであり、ザルツブルク音楽祭である。すなわちクラシック音楽におけるアルファでありオメガである。適当。

ザルツブルク音楽祭のメイン会場であります祝祭大劇場は2028年の音楽祭後から2031年春までの3年近く、大規模改修に入ります。それにともない、2029年と2030年はどこで開催するかということが議論されていたが、見本市会場でやることになったりました。もう一カ所の候補はもう少し近いシュティーグル醸造所のそばに仮設ホールをたてるというもの。とはいえ、結果的に安くて済むほうが採用されました。

なお誤解なきように書いておきますと、使えなくなるのは祝祭大劇場だけで、モーツァルト劇場やフェルゼンライトシューレ(サウンドオブミュージックでトラップ大佐がギターでエーデルワイスを歌うも途中で歌えなくなる場所!)はそのまま使用です。

場所は、ザルツブルクの魅力がギュッと集まっている場所(いわゆる旧市街)ではなく、ザルツブルク駅も超えて、祝祭大劇場からは北西4kmぐらい、歩くと40~50分ぐらいかかるような場所になりました。見本市会場っていうのは大きなスペースであり、そういう大きな場所っていうのは街の中心にはありません。幕張メッセも距離ありますもんね。西に住んでる私からすると超絶遠いイメージ。

ザルツブルク音楽祭は、あの旧市街の町並みとともにありますから、代替会場での開催となると、なんというか味わいのようなものは薄れるかもしれませんけれど、でも、やらないよりはぜったいにいいですね。なおこの代替会場やら仮設事務所その他を整備するために3480万ユーロ(約64億円)が投じられ、大規模改修のほうには約3億9,500万ユーロ(約730億円)がみこまれるのこと。

では、この見本市会場で例年イベントをやってきた方々との調整はどうするのでしょうか。場合によっては玉突きみたいなことにもなりそうです。イベントと会場問題は、どこでも大変ですね。

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