人生は仕事の連続である。生きるために働く。働くために生きる。さまざまですが、お金に苦労をするというのはいやだなと思うのですね。お金という心配事につきまとわれることなく、自由に、豊かに生きたいと思うのは人間ですから誰しも持つ願いではないでしょうか。少なくとも私はそう思っています。
クラシック音楽というのはどちらかというと爆儲けできるジャンルの仕事ではないですね。儲からないが、好きでやっている、そういう方が多いのではないかなと。そんな君たちに朗報。1985年創設、オーストラリアを代表する弦楽四重奏団、オーストラリア弦楽四重奏団はこのたびASQ未来基金なるものを設立し、目標金額は1500万オーストラリアドル(15億円ぐらい)。そしてすでに472万5000ドルの寄付および寄付約束をとりつけることに成功している。
なお、そのうち400万ドルは、長年にわたり同カルテットを支援してきたオーストラリアの鉱山系の大富豪が設立した財団からの寄付。基金は500万ドル以上が集まると、その資金を運用して得られる利益を活動費に使えるようになる仕組みとのことで、それをまもなくクリアしそう。そうなるともう、あらったちばなさあん状態かと。最近「あたしンち」が我が家の子どもらのブームなので、すいません。
この基金があることで彼らの持続可能性は高まる。仮に500万ドルで止まったとしても、41年続くカルテットの未来は明るい。新作の委嘱も出来るし、あらたな聴衆へのアプローチも可能になる、また新しい技術なども採り入れることができ、弦楽四重奏の未来を確固たるものとできる、と彼ら自身が述べています。
弦楽四重奏というのは極めて重要なジャンルでもありつつ、なかなか集客にも苦労する地味なジャンルでもあって、こういうところへの支援というのはほんとうに頭が下がります。ありがとうございます。私も一緒にお礼を申し上げたい気持ち。
だからこそ、お金があったら遊んで暮らす、そんなたるんだものではなく、彼らもポジティブに前を向いて着実に進んでいく。そういうものですね。彼らのこれまでの活動があってこそのこの集まりぐあいだと思うのですが、今後のさらなるご活躍をお祈りしたい。


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