パタゴニアに楽器を届けるプロジェクト

パタゴニアでアウトリーチ活動を続けているBBCウェールズ国立交響楽団の首席打楽器奏者、クリス・ストックさんにロイヤル・フィルハーモニック協会からオーケストラ・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーが授与されました。おめでとうおめでとうおめでとう!

何度でも言うけど、ロイヤル・フィルハーモニック協会っていうのはベートーヴェンに交響曲を依頼して、それが第九として完成することになった由緒正しい団体であります。ロンドンのオーケストラ、ロイヤル・フィルとは関係ないんで気をつけてね。

オーケストラ奏者というのは、どうしても名前が埋もれがちと言うか、団体の中の人というイメージもあるかもしれません。最近ではオーケストラのメンバーをきっちりと配布プログラムなんかにも書くようになってきていますけれど、そうはいっても個人としてはなかなか見えてこないかもしれない。

しかしこうして、地味と言えるかもしれない活動を続けておられるというのは本当に尊敬すべき事だと思います。2015年にオーケストラのツアーでパタゴニア地方行き、そのときに参加したワークショップで子供たちがすごく活き活きとした、という体験が忘れらなかったストックさんは、「パタゴニア楽器プロジェクト」を設立し、仲間たちとともにパタゴニアに打楽器を送るなど、活動を続けてきた。

https://royalphilharmonicsociety.org.uk/rps_today/news/presenting-the-2022-rps-abo-orchestra-musician-award

私は今日初めて知ったと告白したい。お洋服のメーカーとしてだけ知っていたタンゴでしたが、南アメリカの、先端の方の地名なんですね。そもそもそういう地名があるなんて思いもよりませんでした。今日は朝からとっても勉強になりました。

南米に足を踏み入れたことは残念ながらありません。日本人が経営している宿が南の方にあったような気がしていますが、どうやらもうなくなってしまっているようです。

それはともあれこのプロジェクト。さまざまな支援もあってのことと思いますが、これまでパタゴニアに送ることが出来た楽器の総額は6万ポンド(約1000万円)を超しているとのことで、すごい事だ。このような取り組みは恐らく世界各国で行われているとは思いますが「やろう」と思って実際に汗をかきながら実行されているというのは本当に素晴らしいことだ。

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