ファンファーレというのは、何か特別な式典などの始まりの際に演奏されるもので、だいたい輝かしい金管楽器がプワーンと鳴り渡り、ひとびとの気持ちを一つにする類いの音楽ですね。
おっなんか始まるんちゃうか、はい注目注目!そういう風に感じてしまうのは、我々がファンファーレという音楽に飼い慣らされてしまっているからなのか、それとも、シンプルに人間の頭脳を直撃し、直感的にわしずかみにするからか。ファンファーレを全く知らずに育った子どもたちがファンファーレを聞くとどう反応する?
卵が先か、鶏が先か。シェーンベルクだけを聞かせた子どもはどういう大人になる?様々な疑問がやってきては去って行くのですが、ファンファーレ、大好きです。やっぱりプワーンときこえてきたら、背筋が伸びるような気がしますから。
グスターヴォ・ドゥダメルは今年いよいよロサンゼルスを離れ、ニューヨークへと向かう。そこでその機会に、ジョン・ウィリアムズが特別にファンファーレを書く事となった。6月4日にウォオルト・ディズニー・コンサートホールで開催される、LAフィルの音楽家たちをたたえて、と題した特別なコンサートの追加作品として。
やはりファンファーレということで、トランペットセクションがフィーチャーされる、と書かれていますから、ロサンゼルスの屈強なトランペッターたちがずらっと並んで、なんなら立って演奏するかもしれず、ウォオルト・ディズニー・コンサートホールはじつに厳粛で華々しい雰囲気になるであろう。
しかも作曲したのはジョン・ウィリアムズだって?そんなぜいたくなことがあっていいのだろうか。聴いてみたいものだと思いますけれど、なんせこういうのは機会音楽といいまして、ことばはわるいのだがカイロと同じで、用途を果たしたらそれでよい「使い捨て」系の音楽に属します。今回の場合はドゥダメルとオーケストラの業績を称えること。なので、こんかいだけ演奏されてお蔵入りになる、それでも全く問題がないのです。
どちらでもいいです。聴ければ嬉しい、聴けなくても、それでもいいじゃないか。
94歳になってなお作曲を続けるジョン・ウィリアムズにも感謝、ということになりますね。


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