エリザベート国際コンクール(今年はヴァイオリン部門)、本日スタート

よーい、スタート!!

我が家でこれをやると子ども達が一斉に走り出すのだ。

こういうことを書けるのもあと数年であろうと思うと涙が出る。ギタリストのシャビ・ディアス=ラトーレが去年言っていたのですが「自分にも娘がいて、もう成人しているんだが、いつも小さかったときの事を思い出す」。

なんかこう、このコメントにジーンときたんですよね。ジーンマイクなしで。すごいわかる、わかるわ。Googleが時々見せてくる子どもたちの数年前の写真とか見たら、うわーちいさい、って思いますもん。子育ては特別な体験だし特権だし大切にしないとね、、と言いながらドガア!!!と血圧が上がる日々でもあります。

全然関係ない話しをしてしまった。今日から、世界三大コンクールのひとつと言われるエリザベート国際コンクール、今年はヴァイオリン部門な。それがスタートします。ロゴはEの文字をあしらっているが、日本人から見ると「王」にしか見えない!クイーンなのにキング、それがクイーンエリザベス・コンペティションである!!ババーン!!

何度でも書きますが、ベルギー出身の偉大なヴァイオリニストで作曲家イザイの名前を冠したイザイコンクールとして戦前に始まっています。1937年第一回優勝者はオイストラフです。3位にはあのギレリスの妹が入っています(お写真みたらお兄ちゃんそっくりだから卒倒するよ)。戦後に開催された第2回のコンクールで優勝したのはコーガンですよ。そしてギレリスの妹はこのコーガンと結婚していますからね。複雑だけど、そういうことです。「複雑」を韓国語でいうとポクチャッパダです。

エリザベート国際出身のヴァイオリニストというとこの他にもクレーメル、ブロン、堀米ゆず子、レーピン、諏訪内晶子、レイ・チェンなどスターが目白押し!!

エリザベート国際の特徴はファイナルの新曲課題。ベルギー近郊の音楽院に幽閉されて1週間で譜読みをする、という特殊な課題がある(今年の課題曲を書いたのはフランスのオルガニスト・作曲家ティエリー・エスケシュ)。このため開催期間がながーくて、1ヶ月かかるんですよ。結果が出るのは6月1日です。ほら、ほぼ1ヶ月。

宿泊費がかさむ!大丈夫。基本ボランティアのおうちに泊まれます。練習時間も確保されます。幽閉中も音楽院の寮かなんかに泊まれます。

今年の応募は290人、70人が事前審査で絞られ、実際に参加するのは63名。レディー・ゴー!!

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