BBCヤング・ミュージシャン2022

BBCはイギリスの放送局。BBCがやっている若いクラシック音楽演奏家のためのコンクールがBBCヤング・ミュージシャン。2年に一回開催。過去の入賞者リストはWikipediaへどうぞ。

BBCヤング・ミュージシャンの特徴は、いろんなジャンルをひとまとめにして結果出す、っていうやつ。クラシック音楽のコンクールっていうと、ピアノ、とか、ヴァイオリン、とかそういうのに特化してやるっていうか、楽器別に開催されるのが基本。ショパン国際はピアノしかない、とか、クライスラー国際はヴァイオリンのためのコンクール、バンフは弦楽四重奏、とかですね。

チャイコフスキー国際、エリザベート国際、あるいはミュンヘン国際など、複数のジャンルを持つコンクールもありますけれど、それだってその部門ごとに優勝者を出す。なので、いろいろごたまぜでトップを出すBBCヤング・ミュージシャンっていうのはなかなか例がないかなと。もしかするとあるかもしれませんけれど、いや、あると思うけど、多分こういうのでは一番有名なんじゃないかなと思っただけなんですよ。ほら、わたしもさっき起きたばっかりだから頭が回ってないだけかもしれないしい(急に弱気)。

まず各部門で優勝者を決めて、その後に全部門のトップが決まるって言うそういう流れです。で、各部門の優勝者が出たようだな、そろそろ全部門トップが出るんだろうなと思ってぼんやりしていましたら、出ました。

今年の優勝者は・・・・

ジョーダン・アシュマン(打楽器、18歳)

なんと前回の2020年(コロナにつき結果が出たのは2021年)に引き続いての打楽器奏者の優勝であります。素晴らしいことですね。持ち回りで、じゃあ前回は打楽器だったし、次弦楽器行っとく?とかそういう忖度がなさそうな結果がいいですね。もし忖度があったとしたら、それをぶっ飛ばす結果を出したって言うことなんで、さらに素晴らしいですね。なお、コンクールが始まった1978年以降、打楽器奏者が優勝するのはこれが3度目だそうです。

https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-63175278

打楽器奏者っていうのは極めて大切な存在ですが、こういってしまうとあれですがなかなか地味でもあります。それは本人も理解しているのだと思います。

「人々の打楽器に対する理解を大いに深め、打楽器がいかに華麗で、名人芸にあふれ、表現豊かでダイナミックなものかを知っていただけたらと思っています」

18歳の若者の未来にエールを。

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