ガスタイクという名前に懐かしさや郷愁の念を持つ方もおられるでしょう。そう、ガスタイクと言えばミュンヘン・フィル、ミュンヘン・フィルと言われればやはりチェリビダッケということになりますか。伝説の偏屈親父、セルジュ・チェリビダッケがヴィオラ!ヴィオラ!!!ヴィオラ!!!!!!!と叱り飛ばしていたあのホール。
そのガスタイクは1985年開館。ミュンヘン・フィルは2021年に仮の本拠地へ移転しましたが、この旧ガスタイクも暫定的に使われていました。今年6月にその利用も終了し、来年からようやく大規模改修に入ります。予定では2034年再オープン。めちゃくちゃ時間かかるけど、これがこの通りに行くかどうか、昨今のドイツの建築事情のトンデモ具合を考えるとどうなのという感じではありますが、それはそれとして、このたび、改修に向けて備品の一部をオークションにかけています。その数なんと561点!入札スタート価格は1ユーロから1050ユーロまで。どんなものが売ってますの、と気になる方はこちらからどうぞ。オークションは既におとといから開催中で終了日は11月3日。
ふむ、、、、これは、、、がらくた市の様相を呈しているようだ、と思ってしまったのですが、なんかこう、ふむ。なんというか、なんていうのでしょうか。ハードオフっていうか、そういう感じの場所で売っていそうな、品々が多めでしょうか。ケーブル類とか、オーディオ関連の機材とか、ラックキャビネットとかそういうもの。
あるいは、案内標識、とかテプラ的な機器であるとか、どこにあったのこれというようなくたびれたソファであるとか、サイドボードであるとか、台車であるとか。まてまて、チケットカウンター?これは巨大すぎるがどうなの、入札1、1ユーロってなってるけど、持って行ける方限定ですよね。
と眺めていたらどんどん時間が経って行ってしまった。
もったいないの精神は大事ですね。こういうがらくた市で手に入れたものが、自宅であるいは別のオフィスで大切に使われることになるというのもいいですね。なんならストーリーですもんね、もしかするとチェリビダッケが、あるいはレヴァインがとかゲルギエフがとかでもいいんですが、実際に肘をついてビールを飲んだかもしれないテーブルだぜ?などと一人で悦に入るのもまたよろしいかと。
しかしほんとうに、手すりとかワードローブとか、これは自宅には入らないだろうねと思われる品々が多数出ていて、ホールにはやっぱりいろいろなものがあるのだねと、半ば呆れながら感心します。煌びやかな表のために、その裏があるわけだ。太陽と月。と書くと、月が気の毒ですね。月も綺麗ですから。


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