マリン・オルソップ、ポーランド国立放送交響楽団の芸術監督兼首席指揮者に

ニューヨーク出身の指揮者マリン・オルソップとポーランド国立放送交響楽団。日本ですと、昨年秋に角野隼斗さんと一緒に全国ツアーをした組み合わせ、というと通りがいいでしょうか。あのツアーに私は裏方として参加させていただきましたが、

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マリン・オルソップとポーランド国立放送交響楽団という組み合わせは、あれ、いま彼女が芸術監督なんじゃなかったっけ?というぐらいごく自然な雰囲気でした。

舞台袖に居りましてもオーケストラと指揮者との良好な関係を感じていましたし、オーケストラ関係者からも、彼女は本当に素晴らしくて。もっと頻繁に指揮しに来てほしい。という話をきいていました。それが現実になったということで、実にめでてえ(最近小学校に入って乱暴な言葉遣いを使うようになった次男のマネ)。2023年シーズンより(今年の秋から)芸術監督兼首席指揮者に就任することが明らかになりました。なおオルソップは来年4月にニューヨークのメトロポリタン歌劇場へデビューすることも決まっている。

Marin Alsop – NOSPR new Artistic Director and Chief ConductorNOSPR
https://nospr.org.pl/en/aktualnosci/marin-alsop-nowa-dyrektor-artystyczna-i-i-dyrygentka-nospr

「ポーランド国立放送交響楽団」っていう名前からして、なんだか首都ワルシャワのオーケストラかと思うんですが、じつはカトヴィツェという都市に拠点を置いていて、立派で見事な茶色の建物のホール(音響は永田音響設計)がホームであります。首都にいろいろ集中していないという点が素晴らしい。

放送オーケストラというのは様々な現代音楽を録音しているというイメージも(勝手ながら)ありますけれど、事実このオーケストラはポーランドの現代音楽作曲家の作品をブリブリ録音し、リリースしているのであります。

それにしても、最近思うんですよ。一言だけ言わせてもらっていいですか。

ポーランドの人名、難しすぎやろ!!!

え、ショパンは簡単じゃん。「フレデリック・フランソワ・ショパンってシンプル」、て思われるかもしれませんよね。ところがこれ、フランス語なんだな(ショパンはフランス人の父とポーランド人の母の間にうまれたハーフ)。ポーランド語ではフリデリク・フランツィシェク・ショペンになるんですよね。おや、にわかに雲行きが怪しい。

そう、読めないんですよ。ちゃんと読み方のルールがあるとは思うんで、それを憶えればいいだけなんでしょうけれど、Bohdan Wodiczko、Kazimierz Kord、Tadeusz Strugała、Jerzy Maksymiuk、Stanisław Wisłock、Jacek Kaspszykと並べてみて、全部すらすらよどみなく読めるしろうとの日本人の方がいたら私は驚愕しますね。ちなみに上はぜんぶポーランド放送交響楽団の音楽監督を務めた指揮者の方々です。なおポーランド国立放送交響楽団はNarodowa Orkiestra Symfoniczna Polskiego Radia w Katowicachと書きます。断然読めない。

ここにマリン・オルソップという、実に私たちの傷ついた心に優しいお名前の指揮者が現れるということで、実に癒やされるわけである。いや、彼女もその昔アルソップとかアールソップとか読まれていたような気もするな。英語の読み方にはルールがないので要注意だ!!

そんなことより今後のオーケストラのますますの発展をお祈りしたい!

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