チェリストのパブロ・カザルスは、バッハの無伴奏チェロ組曲を現代によみがえらせ、ボウイングなどチェロの演奏技術にも革新をもたらした偉大なる人物として知られますが、お母様がプエルトリコの方だったとか、自身も晩年はプエルトリコにわたり、そこで暮らし、活動していたなんて、全く知らなかったです。
いや、自分のちっぽけなプライド名誉のために防衛ネットを張るなら、もしかすると若い頃にそのことを読んでいたかもしれませんけれど、少なくとも記憶の淵からはこぼれおちていたのかもしれません。歳はとりたくないものだ、、、などとずるいことを言ってみるテスト。
しかし、昔どなたかが書いておられたのですが、歳を取っていいことは、以前読んだ本の内容をすっかり忘れていて、まるで初めて読んだかのようにまた感動できる!というものでした。なんて積極的な考えなのだろうと思います。
カザルスのプエルトリコ時代の未公開アーカイブが大量に初公開されたということなのです。カザルスがプエルトリコに渡ったのは1955年、78歳のとき。そして翌年にはそこに居を構え、1973年に96歳で亡くなるまで、そこを拠点に活発な活動を続けた。
今回バルセロナで初公開されている資料のみならず、来年1月には晩年を中心とした貴重なライヴ録音などが、まとめてどーんとCD27枚セットで発売されるということです。今回の復刻に向けては膨大な録音資料の調査や修復が行われたそうで、これまであまり知られていなかったカザルスの指揮活動にも光が当てられることになる、と。
なお、カザルス財団によると保存されているカザルスの書簡はなんと5万通を超えるという事で、そういった資料なども徐々にデジタル化されているようです。
5万通とかめっちゃすごいなと思いますね。毎日2時間を手紙の返事に充てていたそうです。とはいえ、ふと我に返ってみると我々ももの凄い数のメールを送っていますし、テキストメッセージも膨大だなと思いますね。メールやメッセージに費やす時間は2時間もしくはそれを超えるかもしれない。自分はいったい生涯何通のメールを送るのだろうか。なお我々の時代はデジタル中心なので記録を残すことは簡単ですが(消えることもありますけれど)、アナログで5万通もの書簡が残されていて、それが整理されているというのはまたとんでもないことですね。
カザルスという偉大な人物の功績を後世に伝えようという熱量に感動を覚えます。過去の偉大な人物から学び、自らの日々の糧とする、というのはとても大切ですし興味深いことですね。日本でも展覧会があるといいのですが、日本は遠すぎますかねやはり。


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