9月15日に、ドイツ政府とベルリン州が新しい協定を結び、政府がベルリン・フィルハーモニー(オーケストラではなく建物です。ハンス・シャロウンが設計、1963年開館。すでに63年が経過していて老朽化もしている)の改修費として最大2億2500万ユーロを負担することが決まりました。
ところがこの数字、すでにかなり大がかりなものとは感じられますものの、実際には全然それでは足りない見込みだそうです。6月に報じられていたニュースによれば想総額は11億5000万ユーロ、今のレートでざっと2000億円以上になるというのです。
大ホールの改修:4億3600万ユーロ(約790億円)
室内楽ホールの改修:3億700万ユーロ(約560億円)
増築:5600万ユーロ(約100億円)
仮設・代替会場整備:3億5300万ユーロ(約640億円)
2000億はでかい。しかもこれを見て驚くのは仮住まいとなるたてものの整備に640億をかけるというところですね。最有力候補は旧テンペルホーフ空港の格納庫なんだそうですけれど、空間の広さはいいとして、音響、客席、舞台、リハ室、バックヤードそのほかを整備し、そこで8年程度定期演奏会を含め多数のコンサートを行うわけなので、数週間とか数ヶ月とかならともかく10年近くいるわけですから、下手すると音楽監督もこの間に交代して、本拠地を知らないで終わる人がいました、なんていうことにもなりかねず、まあガッチリ作らんならん、そういうことですね。
というわけで、とりあえず400億円を確保したよ、仮にこの試算通りになったとして、あと1600億円はどうしましょう、という話、いまここ、というわけですね。
しかし天下のベルリン・フィルですから、この計画も綿密かつ莫大な予算ですすめていくということになりますね。アメリカですと億万長者が現れて(探し出してきて)、ほいー、ババーン!寄付、成立。万歳みたいなことで解決をするのでしょうけれども、ドイツの場合はそういうのはあまり起こりづらいですねきっと。
しかも予算というのは膨れていくもの。ハンブルクのエルプフィルハーモニーは、当初1億8600万ユーロと見積もられた総事業費が、最終的には8億6600万ユーロ、およそ4.7倍で終わっており、ハンブルクの税金での負担額も、当初の7700万ユーロから7億8900万ユーロと、実に10倍以上になっています。
このベルリン・フィルハーモニーの改修はこの時のことを織り込んでいますでしょうか。これがさらに4倍とか5倍とかになったら・・・・ゴクリ。
1兆も視野に??まさか。


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