シドニー交響楽団が実施した視覚障害のための『音声ガイド』とは

オーストラリアのシドニー交響楽団が先日おこなったサービス。それが視覚障害のための音声ガイド。

歌舞伎でもオーディオガイド、ありますよね。オーケストラのコンサートなんかでもあっていいのでは、と、ときどき頭に浮かんだりもするのですけれど、そしてオーケストラのご関係者でも考える方もきっとおられると思うのですが、私がしらないだけで実施されていたら申し訳ございません、そうそう簡単にできることでもないのかな、とも思っています。

このたびシドニー交響楽団が音声ガイドつきのコンサートを開催していて、それに参加した方のレポートがあがっていて、それを読むと、なるほどなあ、と思わせられました。一般的なオーディオガイドとはちがって、視覚に障害がある方のために特化している、という点もユニークなのですけれど、基本的には音楽の演奏中にはガイドはなく、目が見えている人がごく当たり前のように受け取っている情報を伝える。

たとえば指揮者が入ってきました、ソリストが入ってきました、ソリストがお辞儀をする、拍手を受けているのは誰、舞台上で演奏者がどううごいているか。こういったことを伝える。音楽を邪魔しない時間に入れられる、ということだそうです。イメージとしては、ラジオに近いでしょうか。ラジオでも、指揮者が入ってきました、というようなことは喋りますね。

またコンサート前には触覚ツアーなるものも実施、コンサートホールの舞台に立って、楽器を触ったり(今回はアルペンホルン)、ソリストがチェロだったので、チェロのための台に触らせてもらい、チェロのエンドピンによって出来た台の傷を確認した、というとても面白い体験をしたようです。あとは、オーボエがチューニングをするのは知っていたが、オーボエにチューニングをするよう合図をするのはコンサートマスターである、ということを知った、ともあります。

このレポートを書いている方は、今後も継続してほしいと願っているようですし、頻度は高くないかもしれませんけれど、オーケストラとして継続的にこのサービスを実施する方向であるということだそうです。

音楽の演奏中にも解説がある、というものもできればいいなと私は思うのですが、演奏中も話すモード、そうでないモード、とかに分ければ、、、、ってそこまで込み入ったことをするのはさすがになかなか、でしょうか。

静寂の瞬間に解説が入ると周りに聞こえるということもあり得るだけに、そう簡単には実現出来ないかもしれませんけれど、クラシック音楽へのとっかかりとしてはとてもいいのではないか、ブツブツ、とも思うのです。

なんにせよ、シドニー交響楽団のこのガイド、とてもいい試みのように感じています。

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