ヨーナス・カウフマンは現代ドイツを代表するテノール歌手の一人ですね。1969年ミュンヘン生まれ。声は重ためです。世界的な大スター。
その大スターの伝記が出版されたようなのですが、許可を得ておらず勝手に作られていて、本人曰くAIによって書かれた可能性が高いとのこと。まあ普通伝記を作るなら本人にロングインタビューしますよね、複数回とか。少なくとも打診はしますよね。それが良識というものですよね。
わりと驚きです。勝手に書くというのも衝撃的だし、AIに本を書かせてそれを出版するというのも凄い。そんな時代に突入してきているのかという感覚を持つのが普通かなと思いますが、世の中は常に揺れ動きながら進んでいるので、なにが悪いのかわからない、という感覚の方もおられるのかもしれず、でしょうか。
というわけで私もAIに聞いてみたところ(同じ穴のムジナか!)、最近は勝手にAIを使って作られた伝記がアマゾンなどに電子書籍として流通しているケースもあるということだそうです。ほんとうかどうかは検証が必要ですがたとえばここを見ますと、チャットGPTの登場以降、毎月出版される電子書籍の数は3倍になったのではないかということ(アマゾンは数値の公表を拒否したとあります)。これが事実ならなるほど、悪い事を考える人は沢山いるなという感じでしょうか。AIで本を書いてそれっぽく作って、電子書籍の形で流通させれば、費用は無料もしくは限り無く低く抑えられる。まかり間違って売れちゃったらそれなりに儲かる、という仕組みでしょうか。
こういうのってすぐに追跡されて罰せられたりしないのだろうかとも思うのですが、このあたりの法整備とかそういうのはまだ追いついていない感じなのかもしれません。AIを使った著作というのは小説のほうが多くなるだろうと思われていたところ、実際にはノンフィクションの方が多いようだ、とのこと。
このカウフマンの伝記の著者名はサミュエル・シュミットとあって、それなりにそれっぽいお名前。でも実際にはこういう名前の音楽関係者はいないということでしょう。日本では騙す方が悪い、という感覚の人の方が多いと思いますが、地域によっては騙される方が悪い、という感覚をお持ちの方も多いところもあるとか。騙されぬように自衛しなければならないとはいえ、恐ろしい時代になったものだと思います。
なお私はいまのところ伝記を出す予定はないので(出たらこわいわ)、私の伝記を見たという方がもし居られたらその本は100%詐欺です!!


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