ベルギーのブリュッセルで開催されているエリザベート国際2026チェロ部門のファイナリスト12名が決定しています。ファイナルは25日から6日間かけてブリュッセルのコンサートホール、ボザールにて開催されます。
Andrew Ilhoon Byun, Canada
Clara Dietlin, France
Tae-Yeon Kim, South Korea
Yo Kitamura, Japan
Leland Ko, USA/Canada
Álvaro Lozano Cames, Spain
Lionel Martin, Germany
Krzysztof Michalski, Poland
Dilshod Narzillaev, Uzbekistan
Ettore Pagano, Italy
Ivan Sendetsky, Russia
Maria Zaitsevam, Russia
コンクールの意義とは何か。さまざまありますが、一つには自分の極限を知ることである。自分はどこまでできるのか、ストイックに追い込んでいって、極地を知る。だが極地を走っていても、ほとんどの人が頂点には立てない。厳しい世界ですね。
もうすっかりピアノを演奏することもなくなり、全く音楽を演奏出来なくなってしまった私も、若い頃はそれこそめちゃくちゃに練習したことだけは憶えています。その時の記憶や、体験が今の自分を支えていると思います。だから頂点に立てなくともいいのです。一番じゃダメなんですか、たぶんダメじゃないです。そこを目指す姿勢が大事かと思います。結果は一位じゃなかったとしても、後からきっと何かがついてくる!!
ヴァイオリンとピアノで始まったエリザベート国際コンクールのチェロ部門が出来たのは実はかなり最近のことで、なんか昔からあるような顔をしていますが、まだ10年経っていないんですね。てか今回でまだ3回目なんです。かつてあった作曲部門と代わるようにして登場し、すでにオーセンティックな感じをして座している。って思うのは私だけでしょうか。でもなんか本当に、三回目とは思えぬ堅牢な雰囲気を漂わせている!!
ピアノやヴァイオリンと同じで、ファイナリストには新曲課題が与えられる。1週間、ベルギーの某所に集められ幽閉され、携帯電話を取り上げられ、ネット環境から遮断された状態で、自分の力だけで新曲を手のものにしなければならない。これは他のどのコンクールにもない特殊ルールです。ミケランジェリがかつてあまり上位に入賞できなかったのはこのルールのせい、とかいわれることもありますけれど、しかしなくならずずっとあるということは、それなりに意義のあることだとある程度以上了解されているからということでしょうか。
自分の力だけで、とはいうものの、作曲者によるレクチャーというか作曲者とのワークショップ、という時間が2回持たれるそうです。ファイナリスト立ちは2人ずつ、1日ずつずれて幽閉されていく、つまりファイナルが始まるまで段々と人が増えていき(コンテンスタント同士の交流は可能)、全6日かけて開催されるファイナルが始まると毎日2人ずつ減っていく。
作曲家のワークショップは2回開催されるそうですが、ほぼ初日で受ける人と、最終日あたりで受ける人がいて、厳密な意味では公平とは言えないのですが、まあそもそもセミファイナルからファイナルまでの空き日数も人によって違うので、完全に公平というのは絶対に無理ですし、ああなかなか良い順番じゃね?という人が上位に入るかというとそういうものでもない。
勝負は時の運なのです。
今年の12名、皆さんが全力を尽くされることを!


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