ルービンシュタイン国際ピアノコンクールはテルアビブで長らく開催されてきたコンクールです。いまをときめくケヴィン・チェンが前回の覇者。アックス、オピッツ、ゲルシュタイン、トリフォノフなど著名なピアニストがここを制してきました。名コンクールですね。先日、このコンクールに関わったことのある方から「あそこは本当に美しいところで、、」とのお話をうかがっていたところでした。
この中東情勢から開催そのものが危ぶまれていましたが、コンクールマストゴーオン、コンクールは開催される。ただし最初の2ラウンドはドイツのクロンベルク・アカデミーに会場を移すとのことです。開催ギリギリになって会場を探すのはとても大変なことだと思いますが、クロンベルク・アカデミーは若者たちを育てるエリート養成アカデミーでありますし確かホールもありますから、代替会場として申し分のない場所、という風に理解しました。
とはいえ、イスラエルからドイツへというのは物理的にもかなり離れることになりますし、フライトの手配とかどうなっていたのだろうか、参加を予定していた若者たちは振り回されることになりますけれど、事務局もお疲れ様でしたという感じでしょうか。なんとか開催にこぎつけたい、という願いを現実にしたということですから、かなり大変だったのだことと思います。
こういう国際コンクールの場合フライトはコンクール側が持つことも多いですが、42名のフライトと宿泊場所を確保し、練習場所も確保し、審査委員や事務局の人々の分も確保し、というのは相当程度重たかったことだと思います。そもそもイスラエル発着のフライトはいまはゼロもしくはほとんどないはずなので(→テルアビブ空港のサイトを見るかぎり閉鎖中のようです)、国内の関係者の移動も非常に困難。なので、ヨーロッパの関係者だけでやる、あるいは改めて人集めをする、ということも必要だったのではないかと思います。あとは楽しみにしていた地元の方々の残念という気持ちが残りますけれど、しかしこればかりはいかんともしがたいですね。
が、1次2次はクロンベルク・アカデミーで実施するが、そのあとは5月8日から15日まで引き続きテルアビブでの開催を予定していて、戦争の状況次第では開催を延期するがテルアビブで開催する、ということだそうです。まじですか。
いっそのこと最後までドイツで開催すべきなのではないかとも思います。クロンベルク・アカデミーも最後まで使えるかどうかはわかりませんし、やはり地元で開催したいという思いもあるのも理解しますが、現実的にいつならテルアビブ開催が可能という判断が出せるのか。まただめそうならだめそうで、どのタイミングで延期とするのか。ギリギリまで引っ張った挙げ句に無理、となると、2次を突破した人もますます困惑することになりますね。
そもそもテルアビブが安全かどうかをいつ、誰が判断し、安全を保証できるのか?安全宣言が出された後にいきなりミサイルが飛んでくる可能性はないのか?延期するにしても、数ヶ月や数年単位とかそういうことになったら?
プランBやCの準備も求められ、状況はとても厳しい。


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