ショパン国際コンクールビデオ審査通過者は中国勢が圧倒的多数

日本時間のおとといの夜にショパン国際コンクールのビデオ審査結果が発表され、ピアノ界隈がざわついています。ピアノ界隈の隅っこに棲息する私のところにもあちこちから連絡があり(といっても数えるほどだがな!!)、あーだこーだとやりとりをしております。末娘ならすみっこぐらしが大好きだからそこのところもよろしく。

それにしてもなんでビデオ審査の後に予備審査があって、第一次予選なんですかね。確かヴァン・クライバーンもそうなんだが、なぜこういう日程感なのかがわからなくて、どなたか詳しくご説明ができる方に教えてほしい。参加者の瞬間的な負担を減らす(コンディション)ため?かなとも思うのですが、時代にあわせ日程感もアプデされているという理解でよろしいか。

いや、そんな瑣末なことはよくてですね。今回は641名の応募があったと。そこから160人に絞るべきだったところ、絞りきれず171名になったと。このビデオ審査は誰がどう審査しているか確か明らかになっていないと思うのですが、641名分の映像を延々見ようと思ったら。仮に一人の映像が30分だったとして、640名だと1万9230分、つまり320.5時間です。不眠不休で、24時間連続で見たとして13.3日かかる。実際には8時間も見たら限界かとも思うので、39.9日かかる計算です。ビデオ審査の応募締め切りから発表まで2ヶ月弱しかなかったので、なかなか選ぶ方もタフだったことでしょう。

ただ、実際には、聴く方もプロですから、演奏を聴いた瞬間ほぼほぼレベルは理解できると思うので、明らかにダメな人は全部見ることなく速攻ではねられるはずです。しかし、非常にレベルが高かったとあるので、そんなトンデモな人はあまりいなかったかもなので、やはり選考は困難を極めたことでしょう。選ぶ方も体力勝負だぜ?

このあたりに書かれているのですが、今回のレベルはどうか。史上最高レベルだそうです。通常は1次や2次で観られるレベルが予備審査から観られるだろうということで、どういう演奏が繰り広げられるのかが気になるところです。昔、アシュケナージが、ある回のショパンコンクールが終わった後にレベルを聞かれて「レベルはグッドだが、ノットエクストラグッドだ」と語ったのを個人的にはかなり印象的に覚えています。だが今回は始まる前から史上最高と謳われているので期待、胸熱!!(常に史上最高のボジョレー・ヌーヴォーかな?と思わぬでもないですが、そんな意地悪は言ってはいけませんね。イッツ・アメイジング!!)

なお、選ばれたのは中国からが58名。全体の3分の1を越えているということなので、中国やばい。その次が日本24、韓国23と続く。

予備審査は4月23日から5月4日までワルシャワで開催される。若者たち、がんばれ!

なお、弊社の激推ししている中川優芽花(行く先々で激賞される天才)もビデオ審査を通過しているので、どうか皆様も応援の輪に加わってほしい。

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