86歳でデビューですよ。
ええやん。人生は日々新しいこととの出会い。生きることが許されている限り、それを楽しみ、できる限り悔いのない人生があゆめたら・・・。そういう風に思っています。
いま私は一人親方として、自分で一人の会社を回していますけれど、それもまた一種のわがままというか、与えられたチャンスだと思って、毎日を全力で、多分、動いています。しかし世にはもっとずっとすげえ人がたんまりいて、私などごま粒あるいはそれ以下。マレク・ヤノフスキの86歳デビュー、というのはすごい話ですね。昨晩、ニューヨーク・フィルにデビュー。史上最高齢かどうかはわからないけれど、最高齢に近い、あるいは、最高齢の一人、とするのは間違っていない。
なぜ今までなかったのか、一つにはスケジュールの理由、そもそもヨーロッパでの活動が主だったものだったから、というようなことだそうです。メトロポリタン歌劇場には何度か出たようですが、NYフィルはなかったと。よろしい、では、デビューはどうですか。
この公演のお知らせがですね、残念ながらマレク・ヤノフスキデビュー!ではなく「ベアトリーチェ・ラナのメンデルスゾーン」と大きく銘打たれているのはご愛敬というか、やっぱり売れてなんぼなんだなあ、と思うんですよ。チケットは。そして、より理解の進んだマニアを対象に広報を打つのではなくて、ライト層に向かって広報をするのがよい、というのがあると思いますね。
なぜなら、コア層は勝手に探し出して買ってくれるから。しかしライト層にはこちらからせっせとよびかけんといかん。ミリキをアピールして、見つけ出して、購入ボタンボチー!!!まで連れて行かねばならないからです。いや、ベアトリーチェ・ラナがどれだけライト層に響くのか?という突っ込みもあるかもしれませんけれど、少なくともニューヨーク・フィルの皆様はヤノフスキよりラナに注力した方がいい、と判断しているということだ。常に多彩な視点を持つということは大切な事だ。考えさせられるのだ。
「自分がどう感じているかは関係ない。最も重要なのは、リヒャルト・シュトラウスが言った『指揮者は汗をかくべきではない。聴衆を暖めるべきである』という言葉だ」。
デビューという言葉はいつも煌びやかで、前向きで、わくわくする雰囲気があるので、大好き。
ハッ??夢?「現実や!!バコーン!」(よしもと新喜劇風に)
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