ユジャ・ワンが教える?ばかな!!
そんな声も聞こえてきそうですが(ってそう思うのは私だけ?)、すでに折に触れて教えていたりもしていたように思いますし、気がつけばあと数年で40歳も見えてきて(ユジャ・ワンが40とかびっくりするような感じもしますが!)、若い頃からずっと突っ走っていたところ、そろそろスピードを緩める、ということもありうるのでしょうか。
ユジャ・ワンはカーティス音楽院出身ですから母校から打診が来るのは何の不思議もないわけです。何の縁もゆかりもないところで教えるよりもずっといい。気持ち的にも楽です。頼む方もだいぶ気持ち的に楽だと思います。頼む、お願いする、という言葉の難しさよ・・・・・・いや本当に。
たのんます。いーよーおっけー。
そんなイージーな会話があったのかもしれない。いや、ガチガチに火花飛び交う交渉をして決まったのかもしれないんですがそれはともかくとして、カーティス音楽院にピアノ・アーティスト・コラボレーターいう役職を得て、教える事になった。役職名を見るに、定期的にがっちり教える、というほど重たいものではなさそうですが、ともかく指導、コーチングすると。しかもピアノ科の学生だけでなく、ほかの楽器や声楽科の学生ともコラボする、とあるんで、室内楽やるやつ集まれ!ということでもありましょうか。
もともとユジャ・ワンは室内楽が結構やりたい派だよと聞いていて、その噂に違わぬ。ええやん。ピアノはどうしてもソロキャンプみたいになりますけれど、他の楽器、特に歌の方々と定期的にアンサンブルするのは大事だと私は思っています。人間の声、それが音楽の出発点ですから。
それにしてもユジャ・ワンが教えている姿っていうのもなかなか想像がつかないですね。天才肌なだけにそもそも教えるのは得意なのかどうなのか、というところも気になるところです。天才は凡人の気持ちが理解できないので教えるのはあまり上手ではない、というのは結構「あるある」だからです。とはいえ、天才型と思われていた人でも実は努力型だったりしますし、ぶっ飛んでいるような人、例えば新庄監督が実は超絶優秀な指導者じゃった、ごめん、みたいなケースもあるわけなんで、やってみなはれ、というやつが正しい。そう、絶対的に正しい。
世界のトップを走り続けているピアニストは一体何を語るのか。めちゃ気になる。本当に興味が尽きない。カーティス音楽院の学生さんたちがうらやますいぜ!!
コメント