ヤメン・サーディの最新インタビューがWebマガジン「Interlude」に掲載される

Interludeというウェブサイトがありまして、複数の人たちが寄稿しているエッセーとかインタビューとかを中心にした英語のサイトなんですよ。そこに本日(というか昨日)、あら、来月日本デビューリサイタルを開催するウィーン国立歌劇場管弦楽団の新コンサートマスター、ヤメン・サーディのインタビューが掲載されたではないか。

Yamen Saadi Interlude
https://interlude.hk/israeli-violinist-yamen-saadi/

こうしてメディアにも乗り始め、ますますヤメン・サーディの名前は出て行くのでしょう。ウィーン国立歌劇場のコンサートマスターという立場は世界で最もかけがいのないポジションの一つだし、そのポジションで演奏しているということは世界でも最も貴重な人材の一人だ、ということだからです。

私も8月にザルツブルクでヤメン・サーディに会ってインタビューを拙サイトにも掲載しましたんで、よろしければ以下もお読みいただきたいなと思うのですけれど、

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Interludeにはまた違った角度から興味深いことを語っている。

そのインタビューの紹介文で11月に浜離宮朝日ホールと武蔵野市民文化会館で東京リサイタルデビューを果たすと書いてあって私はニッコリしたことを告白したい。書いてくれてありがとうInterlude!(ヤメン・サーディの申し出で書いてくれたのだろうからヤメン・サーディにもありがとうを申し上げたい)

「夏の休暇は3日」。まじか。ヨーロッパに住む人にとっては驚くべき短さかもしれません。でもいまフレッシュで様々なことを吸収しまくる時だから、休暇を惜しんで仕事をしているんだろうなと思わせられます。素晴らしい。来年はもう少し、再来年はさらにもうちょっと休めるといいね!

「オーディションは2日、初日に3ラウンドがあり、翌日にオーケストラ・ラウンドがある。合格の度にやった、また一歩進んだと思った。オーケストラ・ラウンドの前夜のことをよく憶えている。ウィーン・フィルと英雄の生涯を演奏した。これは夢だろうからともかく楽しもうと思った。実際に楽しかったし、いまは幸運にも毎日それが出来るようになった」

オーディションの中身がわかって大変興味深い。最初の3ラウンドを一日でやってしまうんですね。これは受ける側も審査する側にとってもめちゃハード。でも超絶忙しいウィーン・フィルと国立歌劇場のスケジュールを考えるとギュッとやらざるを得ないということでしょう。最終選考ではコンマスのソロがある曲を演奏するんだね(ある程度以上は想像が付くことですが)。だれが指揮したのかがめちゃくちゃ気にならないかい?来月ヤメン・サーディに出会ったらこっそりたずねてみようと思います。

「私たちはいつも未来のことを考えているが、いま起きていることや周囲を見ることを忘れてしまう。物事は未来ではなくいま起きている。音楽についていえば、今の状況にいることがとても重要だ。」

うむ。いまめの前にあることをこなしていくことの大切さですね。将来の夢といまの現実を、バランスをとりつつ進んで行く。ウィーン国立歌劇場という強烈に忙しい職場だからそのバランスを取ることは容易ではないが、ヤメン・サーディは地に足をつけて一歩ずつ進んでいるのに違いない。

まだまだ面白いことを語っているインタビューの全文はぜひInterludeへ行って読んできてください。英語が読めない?GoogleやDeepLといった翻訳サービスを使えば、だいたい大丈夫!

●11月22日(水)19時開演 浜離宮朝日ホール
ヤメン・サーディ ヴァイオリン・リサイタルの詳細とチケットはこちらから

※11月23日(木)の武蔵野市民文化会館公演は完売しています

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