東海道・山陽新幹線に「特大荷物コーナーつき座席」が登場

画像:JR東海より

音楽家をともなっての移動は大きな荷物を伴うことも多く、様々な場面でちょっとした気配りが必要になってきます。段差、階段、公共交通機関。ここでスムースにいけるかどうかは、音楽家たちのあなたへの評価へと直結する地獄の一丁目一番地だ。

さあそんなみなさんにニュースだ。5月24日からっていうことらしいんですけど、東海道・山陽新幹線つまり東京から博多までかな、鹿児島中央までかな、「特大荷物コーナーつき座席」っていうのが出来るらしいです。

ちょっとまって、すでにあったやん。違います。これまであったのは「特大荷物スペースつき座席」です。これから出来るのは「特大荷物コーナーつき座席」です。

何が違うのか。場所が違う。これまでの「コーナー」は最後列に置く、今度の「スペース」はデッキに置く。詳しいことは上に乗せた公式から拝借した画像、もしくは以下ページとかを見てきて下さい。

東海道・山陽新幹線、「特大荷物コーナーつき座席」 デッキに置場整備(Impress Watch)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1489064.html

JR東海公式:
https://railway.jr-central.co.jp/oversized-baggage/

わりとご存じでない方も多いんではと思いますけれど、特大荷物スペースつき座席っていうのは、新幹線の最後列の席で、普通の座席指定では予約できません。わざわざ、あえて「特大荷物スペースつき座席」を選択して座席指定をかけると出てくる、あるいはみどりの窓口で「我が輩は特大荷物スペースつき座席を希望す」と頼まないととれない席なんですよ。昔はそうじゃなかったけど、2020年5月からそうなっている。なお追加料金はない。無料。

これがわりと海外から来る音楽家の旅には必要なというか、便利な席でありまして、私もこれを使って予約してます。なぜなら海外組は荷物のでかい人が多いので。もちろん上の棚にだって、わりとでかいのでも乗るもんなんですけれど、滞在期間の長い演奏家、とりわけ女性の場合は荷物が増える傾向にあり、それをよっこらしょ、と上げたり下げたりするのは簡単ではありません。あまりにどでかい荷物がくると絶望しかかることもある。もっと運動して筋肉をつけなければね。なかやまきんに君のチャンネルでもみながら。

ひ弱な私はそういうことなので最後列の席をとる。そうすることで安心と安全が担保されるわけだ。素晴らしい仕組みだ。とはいえ、現状はというと、最後列を予約していても、日本語が読めない海外からの方が勝手にドンドン!と特大荷物スペースに荷物を置いておられることもあるので、英語表記がもう少し目立つと嬉しいなって思っています。

これからは特大荷物コーナー付き座席も使えるということで、詳細をみますと、一両につき2席、しかも離ればなれの2席ということなので、弦楽四重奏団の場合は困難でございますけれど、1名だけ、どでかい荷物で現れました、という方の場合には有効であろう。

皆様におかれましても5月24日以降のご予約に関しては、特大荷物コーナーつき座席のご検討あるいは導入をお考えください。まあやっぱりどっちかっつーとこれまでもあった「特大荷物スペース」(最後列)のほうがずっといいんで、そちらがやはり第一の選択肢なんですけど、希望の新幹線で全部あかんかった、というときの次なる対策として。

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